【観戦記】たとえ1/42だとしても 大分‐町田 | てぃふぉーじのある日常〜footballを添えて

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Tifosiのメンバーがサッカーについて勝手気ままにつらつら語るブログ。活動紹介やイベント告知もちょいちょいあります。

こんばんは!トリニータサポーターの西田です。 夏といえば!学生は長期休暇などで様々な場所に遠征に行けたりするので今のうちに色々と思ったことを書いて行くと面白いなぁ~と思い久々に!観戦記!書きます!

 

 

 お盆も間近という事で、実家に帰ってすることと言えばやっぱりサッカー!トリニータの試合を観に大銀ドームへ。

 

 

 

相手は2年前にJ3降格か決まった相手、FC町田ゼルビア

思えば降格が決まった日、高松のPKが止められた事とほぼラストプレーでパウリーニョが出てきたこと、柳田監督の采配が酷くて悔しかったり情けなかったり、本当にクラブが無くなってしまうかもしれないと思うと寂しくて、嗚咽するくらい泣いたことを今でもたまに思い出します。あれから愚将柳田が辞め、片野坂さんが監督に就任し1年でJ2に復帰。今期はリーグ戦で2-2、天皇杯で4-2と負けはなかったが、大銀ドームでは入替戦以来の対戦。チームもTwitterで#町田にリベンジ と銘打ちサポーターも多く駆けつけました。

そんなこんなで試合へ。 両チームのスタメンはこんな感じ。

 

 

 

 

大分は累積で出場停止の竹内のかわりに山口を、町田は2試合出場停止だった深澤が復帰。 試合は序盤から両監督の考えるプランが明確に見えた。大分は3バックが大きく開き、鈴木惇がDFラインまで下がってビルドアップをしつつ、両WBの松本怜、山岸を高く配置し、選手間の幅を広くしてロングボールやサイドチェンジで主導権を握ろうとした。一方、町田は3バックの真ん中の山口とボランチから降りてきた鈴木惇に2トップがプレスをかけてワイドに開いた3バックの両脇をSHがさらにプレスをかけて高い位置で奪うことと大分にビルドアップを簡単にさせないことを第一としてゲームに挑んだ。

 

 

思わぬ形で試合が早々に動く。 10分に戸高が仕掛けたところで大分がファウルを犯し、町田がコーナーよりの位置からのFKのチャンス。中に放り込まれたボールは大分DFに当たるも上福元がライン上でキャッチ。さぁ次のプレーへ……というところで審判がゴールのシグナル。OGにより先制を許してしまう。 出鼻をくじかれた大分だったが、その後はボールを保持しながら町田のハイプレスをなんとかいなしつつチャンスを作ると、川西から後藤、三平と繋ぎシュートまで行くが町田GKの高原にセーブされる。 前半30分あたりから町田のプレスが綻び始めるが、町田の両SHが開いた3バックへのプレスから大分のボランチの片方と上がったWBの作った広大なスペースを使いチャンスを作る。すると前半終了間際にカウンターからWBの裏の広大なスペースを使い、大分のボランチがサイドのケアをしに来たところで中盤から上がってきた井上が中央でワントラップから豪快なミドルを突き刺し追加点。前半を0-2で折り返す

 後半頭から大分が動く。左サイドの山岸から突破力が魅力の新加入、シキーニョがピッチに。早い時間から攻勢に出て同点を狙うと、町田からのプレスが緩くなったDFラインから前線にパスがより通るようになる。さらに攻勢を強めて得点を狙うと63分、DFの山口を下げてFWの伊佐を投入。ほぼ2バックのようになり前線でのプレーを増やすようにとの監督からのメッセージが込められていたように感じられた。 町田は69分に2枚替え。疲れの見える前線に怪我明けしてまもない鈴木孝司と、中盤の引き締めの為か李漢宰がピッチへ。 伊佐の投入から僅か8分、町田の2枚替えから2分でゲームが決まってしまう。福森がクリアボールの跳ね返りの落下点を見誤り、ボールを空振り。それを鈴木孝司に決められて3点差に。75分に大分は鈴木惇からのロングボールに抜け出した後藤がカウンターから21節の千葉以来となる今期13点目を決めるが反撃はここまで。 1-3で大分の連勝は2で止まった。

 

感想

トリニータからしたらとても不満の残る試合であった。ゲーム序盤から主導権を握り、どのようにゴールまでの道筋を立てていくのかを楽しみにしていたが、不可解な判定によりゲームが動き、ゲームプランが水泡に帰してしまったように思えた。また、交代してすぐの凡ミスからの失点は、自らの首を締める事に繋がったし、ベンチワークで反撃をしていこうという中でのものでもあったため、反撃する手段を自ら失ってしまった。残念。

 

町田は前半から綺麗な442で縦の連動が素晴らしく、間延びせずにコンパクトに戦っていた。球際も厳しくいっており、前から仕掛けて行くことが明確に見えた。また、前半の30分以降のプレスをかける位置の変更やボランチの飛び出しなどスカウティングをしっかりしてる印象。前半の疑惑のシーンの有無に関わらず大分は苦戦したでだろう。 中でも町田で一際目立っていたのはサイドハーフの戸高であった。

161cmと小柄ながら、重心の低いドリブルと積極的に仕掛ける姿勢がとても印象に残った。先制の場面でも彼の仕掛けがセットプレーに繋がった。ここ数年は怪我で出場がなかっただけにこれからの活躍も期待したい。

 

審判団についても。先制の場面で上福元はゴールライン上で取ったと思ったら得点になったが、あれについてはゴール横からの映像が無いため真相は闇のなかへ……それ以外にも前半に小手川が裏抜けをしてGKと1対1になった場面で故意にタックルされたように見えたプレーはお咎めなし。大分からしたらオフサイドもファウルも相手寄りに見えて、サポーターは珍しく前半終了時も試合後も大ブーイングであった。実際のところ、審判が目立つ試合であったのは間違いないと思うし、それが勝敗に直結するジャッジだったとも思う。が、90分を通して激しいフィジカルコンタクトに対しては公平なものだったと感じるし、なんとかゲームが落ち着いたような気はしないでもない。審判も人なので横浜FC戦のPエリア外での岸田のチャレンジがPKになったり、松本戦の伊佐のミドルがゴールライン割ったのにノーゴールとかミスもある。多分今後こちらがラッキーと思えるジャッジもあるだろうから、とりあえずは矛を収めるほかないでしょう笑

 

 

 たとえ1/42だとしても。 この試合は、自分達のミスで勝ち点を手放してしまったと感じでいる。一戦一戦、ムダにしてはならないと痛感するゲームであった。 群雄割拠のJ2では、秋の終わりまで気の抜けない闘いは続く。シーズンが終わって振り返った時に、手から零れた勝ち点で後悔をしないように……

 

 

#町田にリベンジ と銘打ち企画されたこの試合は、選手へのインタビューなどで盛り上がった。結果としてトリニータが自滅してしまったため微妙な空気になったが、今までにない試みであり、広報も頑張ってるのだと感じることが出来た。

 

 動画だったり

選手へのインタビューだったり

もっとこういった企画をみたい!

 

 

 

 

J2も折り返し地点を越えた。終盤で上を目指すためにもこの暑い夏をなんとかチーム一丸で乗りきってほしい。 P.S.試合後に元大分の増田と井上がゴール裏に挨拶に来てくれました。前回の入れ替え戦後では土岐田と増田が泣きながら来てくれたので今回は笑顔で会えてよかった!

(恩返しゴールはやめてね!)

 

 

写真はJ'sゴールから拝借。

 戸高について記事は是非読んでほしいです。

 

 

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