アデレードに行ってから、

新しい風を自分の中に入れ、

また新たに、自分には何が出来るのか考えました。

 

もちろん、アデレードの看護介護研修は

ライフワークとして続けたいくらいの充実感を感じています。

 

それとは別に、

日本に帰ってきてから。

2年間、

いろいろやりました。

 

オーストラリアの介護のことや、

持ち上げない介護、

福祉用具の使い方などの

講習もかれこれ20回くらいはさせてもらって、

延べでいうと400人くらい?(もっとかも?)

にはお話させてもらいました。

 

とにかく伝えたかった。

オーストラリアの介護ってどんなものかを。

日本以外の介護ってどんなものか。

自分が一番実感した持ち上げない介護の効果を。

 

しかしながら、

「オーストラリアの介護を広める」という観点においては、

大多数に理解してもらえるものではなかったらしい。

 

特に、

職員ががんばりすぎない、

職員も幸せに働き続けられる環境を。

だから持ち上げない介護を。

というメッセージ。

 

なんか、職員が楽していいように解釈されるというか。

私の伝え方が悪かったのかもしれないけれど。

 

そうではなくて。

職員がハッピーなら、利用者もきっとハッピーになります。

逆に、職員がハッピーでなかったら、どんなにがんばってやったとて、

よい介護は出来ない。笑えないもの。

 

だから、利用者さんにも職員にもそして経営者にも

(職員がハッピー、利用者もハッピー、そして職員が辞めなければ、経営者はハッピーですよね?)

WINWINWINの関係になれば、最高ですよね?

 

というメッセージなんです。

 

私が日本で最初に介護をやったときは

たったの半年で辞めたかった。

精神的にも体力的にも燃え尽き寸前。

自分ではがんばってるつもりでしたよ。

だけど、心のそこから笑えてないような、心のそこから介護をしたいとおもっていないような

そんな感覚でした。

 

辞めたからわかる

「利用者さんがいとおしいな」

という気持ち。

余裕が出てきたから分かってきたんだとおもいます。

 

そんな気持ちを大事にしたい。

介護士という仕事を、楽しく、長く、誇りを持ってやりたい、他の介護士にもやってほしい。

 

そうおもっています。

(残念なことに、今の私は介護をお休みしているけれど)

 

 

 

私は

メーカー社員でもない。

経営者でもない。

研究者でもない。

 

正直、なんとも中途半端な立ち位置だよな。。。

と自分でも感じていました。

 

友人にも、

「で、結局何がやりたいの?BUNちゃんは???」

と聞かれ、

 

ずっともやもやもやもやはっきり答えられずにいました。

 

でも、約2年たって言えることがあります。

 

私はやっぱり現場のサポートがやりたい。

 

それは、メーカーさんにも、経営者にも研究者にもできないこと。

 

学はなくとも

15年以上現場一筋。

 

現場しか知らないともいう。

でも、現場の介護士の気持ちは誰よりもよく分かるはず。

 

そうおもっているんですがね、

私の住んでいる片田舎では

これが実現できないかもしれないな、という危機感も感じています。

 

もう少し視野も行動範囲も広げていきながら

活動していきたいとおもいます。

 

協会HP

日豪ヘルスアンドケアワーカーズ協会

 

写真、イラスト NOENOE ARTWORK

港ーマスさんでも何回か講習させていただきましたし、

コラムも書かせていただきました。