- 東山 紘久
- プロカウンセラーの聞く技術
読みやすさ ★★★★★
「聞き上手」が最近もてはやされています。
それも、営業などのビジネスシーンで、自分の目的を達成するための
スキルとして「聞く」ということの効果が強調されています。
でも、東山先生(京大の副学長)の言われる「聞く」
ということは、あくまでも相手中心の技術なのです。
家族・恋人・友人。
大切な人たちとの信頼に満ちた関係を築くためにこそ
聞き上手になろう、と呼びかけます。
聞き上手になることの危険性(相手の心に踏み込んでしまう)や
限界(人間の心は究極的にはわからない)をちゃんと説明している
のにも好感が持てます。
そして、良い聞き手になるには、人格と理解力が要求されるとのこと。
小手先のスキルだけ身につつけても意味がないってことですね。
円熟味あふれる、まさに「良書」です。