8月28日の誕生魚「ノコギリザメ」 | 海洋の天一国(海洋摂理)

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8月28日の誕生魚「ノコギリザメ」

魚言葉「正体」
https://www.youtube.com/watch?v=sj7-tTQ8J3g

解説:
ノコギリザメ(鋸鮫)とは、ノコギリザメ目ノコギリザメ科 Pristiophoridae に属する、ノコギリ状の吻をもつ魚の総称。あるいはその中の1 種を指していう。類似した形態をもつノコギリエイ(ノコギリエイ目ノコギリエイ科)とは分類上異なるので、注意を要する。両者の詳しい相違点については、ノコギリエイの項目を参照のこと。

分布
南アフリカからオーストラリアの沿岸海域、また日本近海にも生息する。

生態
ノコギリザメの吻(頭の先端部分)は著しく変形し、ノコギリ状の構造物となっている。長く伸びた吻は平らで、両側に棘のような歯が多数並ぶ。歯は長いものと短いものが交互に並ぶのが普通である。ノコギリザメは、この凶器を振り回すことで餌生物に傷を負わせて気絶させたり、あるいは真っ二つに切り裂くという特異な習性を持っている。主な餌となるのは、小魚やイカ、甲殻類などである。また面積の広い吻の下側には生物電気をキャッチする小さな孔(ロレンチニ瓶)が多数空いており、砂の中にいるエビやカニなどを見つけて掘り起こして食べる。吻には2 本の肉質のヒゲが生えており、捕食行動に関連していると考えられる。
40m 以深の砂泥質の海底を好み、夜活発に活動する。大きくなると体長170cm に達する。ノコギリエイのように巨大になる種は知られていない。鰓はPristiophorus 属が5 対なのに対し、Pliotrema 属のシックスギル・ソーシャークPliotrema warreni は6 対である。2 基の背びれをもち、臀びれを欠く。体はやや縦に扁平で、底生生活に適応している。あまり速く泳ぐことはできない。胎生。子宮内の仔魚の吻は柔らかい膜に覆われ、母体を保護する。