「オレ、山始めたんすよ。」
なんかカッコ良くないですか?この響き。
「オレ、素潜り始めたんすよ。」
全然カッコ良くないでしょ?
というわけで、今度から「何やってるの?」って聞かれたら、「山やってる」って答えようと思います。
でもね、「山始めました宣言」に認定条件があるとするなら、やっぱりそれなりに山に登ってなくちゃダメだと思うのよ。
拙者、まだ石鎚山だけですからね。
「へぇー、山始めたんだー。今までどんな山に登ったの?一番景色が良かった山は?一番高い山は?お薦めの山はある?」的な在り来たりの質問に対して、オール石鎚で受け返さなくちゃいけないわけですよ。
だからさ、これからどんどん山に登りますよ。
もう冬間近だけどね。。。
しかし、いざ山に登ろうと思ったところでね、どの山に登れば良いのか分からないじゃない?
こちとら何の知識も無いわけですから。
そこでまず目に付くのが、「日本百名山」というワードですよ。
言わずもがな、名の知れた山=人気の山=景色の良い山 or 登り甲斐のある山 という素人でも分かるような方程式を満たした山々が名を連ねており、「だったらこの日本百名山の中から近場の山をチョイスして登れば良くね?」という流れになるわけです。
ところがどっこい。
残念ながら広島という土地柄は登山には恵まれない地域でしてね。
県内の山はどれ一つ、日本百名山はおろか日本二百名山にすらリストアップされていないときた。(ちなみに日本三百名山まで裾を広げると、ようやく一つだけ該当します。)
以上のような状況を鑑みまして、今後私が山を登るうえで参考にするのはこちら。
上述したように、日本ベスト300に一つしか選ばれないような地域における、ローカル色の強い百名山リスト。
日本ナンタラ名山に比べればネームバリューは無に等しく、距離も高度もお手頃感は否めません。
…が、しかーし。
高所恐怖症な自分が少しずつ成長(克服)するという過程においては丁度良いうえに、ほとんどの山が年中登れて、(近場であるため)お財布にも優しい。
軽登山家・はやぶさ太郎、これより広島百名山完全登頂を目論見ます。
2020年11月1日
No.1 三倉岳:標高702m
とあるサイトの調べによると、広島で最もポピュラーな山だとか。
ちょっとした鎖場や、ロープを伝って上り下りするポイントもあるらしく、名前の由来通り3つある岳はそれぞれ断崖絶壁で見晴らしは良好とのこと。
場所は広島と山口の県境付近。
3つの岳を背景に。
登山ルートはこんな感じ。
Aコースから登り、3つある岳(夕日岳、中岳、朝日岳)を順番に踏破して、Bコースを下りてくるプランでレッツゴー。
Bコースとの分岐点を過ぎた頃から、なかなかの急傾斜に。
平坦や下りの区間はほとんどなく、一つ一つの石段の幅が大きいため、ウォーキングランジを延々と繰り返すようなハードワーク。
いやー、なめてましたね。
筋疲労的な側面からすれば、想像をはるかに上回る負荷を得ることができました。
ちなみにこちらはAコースの頂上、夕日岳。
さて。
このまま残りの二つの岳もスムーズに…といきたいところでしたが、山頂付近のルートは豪雨災害により寸断されていたため、中岳に行くためには一旦Bコースの分岐点まで下って、再び同じ高度を獲得しなければならず...。
已む無く、かなりの遠回り。
距離は大したことないのですが、やはり脚には応えましたね。
大汗をかきながら、Bコースの頂上である中岳と朝日岳の分岐へ到着。
朝日岳に関しては見晴らしはそれなりに良いものの、夕日岳同様に絶景という感覚には及ばず。
最後に中岳へ。
ちなみに、この先に幾つか点在している鎖場は子供でも楽しめる遊具のようで。
石鎚のそれとは、趣旨も規格も全くの別物。
そしてこの鎖を伝った先にある大きな岩の上が、中岳だそうな。
今ひとつテンションの上りきらないまま、岩の上に登ってみたところ、、、
絶景というより、絶叫系。
風も強くて、不安も強くて、でも景色は綺麗で、爽快で、でもとにかく怖くて怖くて、高所ならではの股間がギュインギュインする感覚がいつまで経っても一向に薄らぐことはなく。。。
嗚呼、こういう場所に立っても動じない人間になりたいな、、、としみじみ思いながら、中岳を後にしました。
以上。