
オクラのプランター栽培
アオイ科トロロアオイ属
原産地:アフリカ北東部(エチオピア周辺)が有力
栽培環境の確認
置き場所
直射日光の当たる場所(6時間以上)
用土
中性〜弱アルカリ性
排水性と保水性のある土
植付時期
5月
最低気温
15℃〜20℃
太陽と水が大好き!でも、加湿は大嫌い
必要な資材の準備
1.深型プランター
深さ30cm以上で容量20L以上のもの
直根性で深く根を張るため
20L → 1ポット(2〜3本)
40L → 2ポット
2.用土
野菜用の培養土(排水性と保水性のある土)
量はプランターのサイズに合わせて
3.鉢底石
排水性を高めて根腐れを防ぐため
プランターの底が隠れるくらい
4.園芸用支柱3本(3本仕立ての場合)
長さ120cm〜150cm、太さ11mm〜16mm程度
5.麻ひも
支柱に誘引する時に使う
6.肥料(化成でも有機でも可)
元肥用
緩効性の固形肥料
5-5-5や8-8-8などのバランス型
もしくはリン酸多めの山型肥料
与えるタイミングは植え付け時
追肥用
液体肥料または固形肥料
NPKのバランスはリン酸多めの山型肥料が理想
窒素多すぎ → 葉ボケ
カリ不足 → 実付き低下
与えるタイミングは一番果の収穫以降
7.活力液
苦土をはじめとする微量要素の補給
追肥のタイミングで同時に与える
8.園芸用殺虫殺菌剤(必要に応じて)
アブラムシ、うどんこ病などに効果のあるもの
苗の選び方
オクラは大きく3グループに分かれる
五角オクラ
一般的なオクラで流通量が最も多い
大きくなりすぎると硬くなりやすい
丸オクラ(島オクラなど)
断面が丸い
多少大きくなっても筋が入りにくい
週末など少し収穫に猶予が欲しい人向け
赤オクラ
実の表面が赤紫色のオクラ
加熱すると緑色に戻ってしまうため、
生でサラダの彩りなどに使われる。
五角オクラは毎日手入れできる人向け丸オクラは週末管理の人向け
1.1ポットに「2〜3本」生えてるものを選ぶ(密植栽培)
2.茎が太く、節間(葉と葉の間)が詰まっている
3.子葉(最初に出た双葉)がしっかり残っている
4.葉の色が濃く、病害虫がいない
購入時の苗の状態が収穫量を左右する
植付け方(密植栽培)
密植栽培について
オクラに関しては「3本まとめて競わせた方が、コンパクトに育ち、実も柔らかくなり、プランターの狭い土をフル活用できる」為に推奨される
プランターの準備
1.プランターの底が見えなくなるまで鉢底石を敷き詰める
2.その上から野菜用培養土をプランターの半分まで入れる
3.元肥を入れる(元肥入りの培養土の場合は不要)
4.さらにプランターの縁から3〜4cm下まで培養土を入れる※ウォータースペースを確保
苗を植える
1.プランターの真ん中に苗のポットと同じ大きさ・深さの植え穴を1つ掘る
2.ポットから苗を抜く
※2〜3本生えている苗を絶対にバラさない
3.掘った植え穴に丸ごと入れる
※根鉢を崩さないように優しく
4.まわりの土を寄せ、株元を手のひらで軽く押さえて土と根を密着させる

最初の水やり
植え付け直後にプランターの底から透明な水が流れ出てくるまでたっぷりと水を上から与える
みんな仲良くお引越し根鉢は絶対に崩さない
日頃の管理
上手く管理出来れば
1株(1本)あたり約10本〜15本収穫が可能
オクラ栽培の失敗のほとんどは3つ守るだけで回避可能
「根をいじらない」
「真夏は朝晩水やり」
「7cmで早めに収穫する」
水やりは「乾湿のメリハリ」をつける
■「初期成長期」(2週目から4週間目まで)
水やり
引き続き、乾湿のメリハリをつけて与える
「土の表面がしっかり白く乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷり与える」
少し乾かし気味に管理しっかりした根を育てよう
支柱立てと最初の誘引
草丈が20〜30cmほどになったら実施
1. プランターの縁に等間隔で支柱を3本深く突き刺す
2. 3本の茎をそれぞれ優しく引き寄せ、支柱に麻紐でゆとりを持たせた8の字結びにする
葉っぱ同士が重なり合って光が当たらなくなるので成長とともに上の『葉』だけを外側に広げていく
根元は「密」に!上部は「疎」に!
毎日たっぷりにシフトチェンジ
オクラは肥料食い!定期的に追肥
風通しを確保!病気を予防
夏場は一気に成長「柔らかいうちに早摘み」を徹底する
病害虫
① うどんこ病(発生期:6月〜9月)
症状:葉の表面に白い粉をまぶしたような斑点ができ、進行すると葉全体が真っ白になって枯れる
原因:風通しが悪い、日当たり不足
対策:通気性と日当たりの確保、下葉かきの徹底
② 苗立枯病(発生期:5月〜6月の初期)
症状:植え付け直後に地面に接している茎が茶色くすぼみ、ポキッと折れるように倒れて枯れる
原因:土の中の水分が多すぎる(過湿状態)、地温が低い
対策:最高気温が25℃を超える時期に植え付け、初期の水やりは「土の表面が乾いてから」を徹底する
③ 輪紋病(発生期:7月〜9月の雨期)
症状:葉に茶色い同心円状のシミ(斑点)ができ、徐々に広がって葉が枯れ落ちる
原因:雨や水やりの際の「泥跳ね」によって、土の中の菌が葉に付着する
対策:土の表面を「敷き藁(わら)」などでマルチング
④アブラムシ(発生期:5月〜9月)
症状:てっぺんの柔らかい新芽や葉の裏に緑や黒の小さな虫がびっしりつき汁を吸って成長を止める
対策:水やり時に成長点付近を洗い流す
数匹ならセロハンテープでペタペタと捕殺
大量発生した場合は園芸用殺虫剤で一網打尽

⑤ハマキムシ(ワタノメイガ)(発生期:6月〜9月)
症状:葉がクルッと巻いて筒のようになり、中でイモムシ(蛾の幼虫)が葉を食い荒らす
対策:巻いている葉を見つけたら、中にいる虫を上から指で潰す(捕殺する)のが最も確実で早い

⑥フタトガリコヤガ(発生期:7月〜9月)
症状:葉を凄まじいスピードで食害
対策:見つけ次第ハサミやピンセットで捕殺
※触るとピリピリと痛むことがあるため、必ず手袋を着用する

豆知識
1.「オクラ」は日本語ではなく英語(Okura / Okra)
日本には明治初期に伝わり、当時は「アメリカネリ」や「陸蓮根(おかれんこん)」と呼ばれていた
2.朝に咲いて午後にはしぼんでしまう「一日花」ですが、ハイビスカスと同じアオイ科の植物であるため、クリーム色の美しく大きな花を咲かせる
3.ネバネバの正体
ペクチン(水溶性食物繊維)
ネバネバの主成分
腸内環境を整えて便秘を予防する
糖質の吸収を穏やかにして血糖値の上昇を抑える
β-カロテン
レタスの約3倍以上含まれている
体内でビタミンAに変わり、
免疫力を高める効果が期待される
カリウム・カルシウム
夏場に汗と一緒に失われがちなミネラルが豊富
むくみを解消し、骨を丈夫にする
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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