私の大きな気付き 5
これに気付いた後に、更にもう一つ気付きがやってきました。
お父さんの言い方は、怒鳴ったり、荒い言葉が多かったけれども、私のことを心配していたから言ってくれたんだということです。もし心配しなかったら、全く何も言わなかったことでしょう。それをお父さん流の不器用な話し方で、私に伝えてくれていたんだということがはっきりと分かったのです。お父さんは不器用な愛情の伝え方しかできなかったのです。
ここまで理解できてくると、次は母親に対する理解が始まりました。
うちのお母さんも口うるさかったけど、あれも全て愛情だったんだということに心の底から気づきました。そして母親の愛情と言うのは、本当に私の全てを包んでくれる大きなもので、心の底から安心しました。母のことを想った時、なぜか、赤ちゃんの自分が浮かんできました。そしておっぱいをくれたこと、おしめを取り替えてくれたこと、その全てが愛情だったことに気付きました。
そして思わず言ってしまったのが、「うちのお母さんって優しいな」という言葉でした。
これは私にとっては、地球がさかさまに見えたくらいの驚きだったのです。
私はこれまでどうしても親から愛されているということに気付けず、その答えを探していたのです。例えば、子供が生まれた友達なんかがいると、どうしてその子供が可愛いのかという理由を聞いていたのですが、全く理解できませんでした。
逆に言うと、子供なんてどうせ金ばっかり掛かって、親を不幸にする奴なんだと思っていたのです。それは私たち子供がいるために、うちの両親が大変な仕事をしなくてはいけなかった、私が両親を不幸にしてしまったと、ずっと自分を責めていたのです。