エンジン組立て
まずは、クランクメタルの選択から
メタルは全部で3種類、
メタルの淵にペイントが在り 青>黒>茶の順で薄くなっていきます。
元のメタルは青、クリアランス測定してOKであれば再利用
メーカー指定クリアランスは、0.020mm~0.044mm 使用限度0.08mm
いざ測定!
見にくいですがゲージの0.038mmよりも幅が広い
サービスマニュアルでは、多少クリアランスが広くても問題ないが
狭いのはNG,焼きつくそうです。
焼きつきは勘弁なので、薄いメタルに変えて再測定
今度は、ギリ0.038㎜
ちなみに色は茶 いちばん薄いメタルに決定
次は、バランサー
900RのケースにZRXなどのクランクを組むとバランサーが取り付け出来ないらしい
とりあえず仮組してみましたが確かに組めません。
ケースが閉まらないんです2~3㎜浮きます
900R、ZRX両方のバランサーで試しましたが結果は同じ
なぜ???
とりあえず気になるので比べて見ることに
900R
ZRX
なるほどね~ 納得!
バランサーシャフトの入る穴の位置が数ミリ違います。
同じ様に見えて細かいところが違うんですねー
勉強になりました。
ただこのままではバランサー使えません
クランクバランス取りしてバランサーレス仕様でもいいんですが予算が...無い!
しばらく考えた末、出した答えがケースの2個1
アッパーケースは900R、ロアケースはZRX
これで、バランサーが組める!
ですが本来クランクケースはアッパーとロアケースがバラで部品設定が無い物
最悪ダメかも知れませんが...これで行きます!!
どーなるかはエンジン始動後のお楽しみで
具を入れてみました
あとは、順番に組みたてて行くだけ と思った矢先 ん???
パキッと言う音とともにボルトが空回り
折れたね、な~んて思っていたら
ケース側のネジ山が!! ボルトに付いてきた。
タップ立ててもガタガタ、とーぜんトルクなんかかかりません。
修正する方法は2つ
ネジ径の拡大、もしくはヘリサート加工
ネジ径拡大は失敗すると後が無いので、ヘリサート加工することに
これがヘリサート
ま~単純に新しいネジ山だけを取り付けする物
取り付ける為の工具
ドキドキしながら壊れたネジ山をドリルで拡大
新しいネジ山を入れるためのネジ山を専用のタップで作っていき
新しいネジ山を入れる。
なんと1回で成功
復活デス
後は、黙々と組み付けるのみ
バランサーも付いてます
シフトドラムは900R、車種不明ミッションで6速
腰下完成 


この勢いで一気に組みあげますよ~
ピストンを付ける前にふと気になりシリンダーを合わして見ることに
ん?あれ?ハマラナイ?なぜ?
当たってやがる
マジで...
よく見るとクランクケースの穴よりシリンダーライナーの方がデカイ
まったく想定外デス。
ん~どーしましょう