プロフェッショナル仕事の流儀 file:012 | カメラマン目線な熱狂的マスコミファン

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今日は今までで一番の異色なプロフェッショナルの登場であり、

しかし一般人にとっては非常に興味深い内容。


そう、サラリーマンがプロフェッショナルに初登場。


人気商品の企画部長でその力はいったいどこから?

商品開発の裏側にとても興味がある人には

衝撃的な、かつ非常にためになる番組になったと思う。


今回の番組・・・
NHK 総合テレビ 毎週(木)22:00~22:44
プロフェッショナル 仕事の流儀

第12回 2006年4月20日放送

~ チームの力がヒットを生む ~ 

              商品企画部長・佐藤章


pro


理想の上司ランキングなどというものが

タレントやスポーツ選手を例によくリサーチされている。


古田敦也氏、所ジョージさん、星野仙一氏、北野武さん

などなど、テレビ業界でも人望あつく、さらに

魅力ある人間、チームリーダーとしてその活躍ぶりが

世の中に広く知れ渡った人が上位に名を連ねる。


今回の佐藤章氏は我々サラリーマン社会において

そのなかでランキングがあるとすれば、佐藤章氏を

知る人間ならば間違いなく上位に名を連ねるだろう。


ほんとその人間像には非常に魅力を感じた。


なぜ彼に惹かれるのか?

まったく佐藤章氏を知らない私たち視聴者は

番組が進むにつれて佐藤章ワールドの虜になった。


その情熱。熱い人間、最初に紹介されたその熱さは凄かった。


自分の感じるまま、体全体で、本人も語っていたが長嶋茂雄氏の

あの擬音語で、フィーリングで感じろ!!っていうその熱気を

全員に余すことなく伝える。


しかしその熱いだけの人間だと「なに熱くなってるのだ?」って

冷めた人間もいると思うのだが、そうでないのが佐藤氏の魅力。

そう、情熱が伝染する。。。ダメ出しの連続。


「次!!次だ!!」

佐藤氏の口癖が響き渡る。メンバーはそのダメ出しに刺激を受け、

ちっくしょーー!じゃあ納得する商品作ってやるよ!見ておけ!

って動き出す。佐藤氏の熱き姿勢はメンバーを奮い立たせる。。。



今回は佐藤氏のどん底から這い上がった言葉も印象的でした。


ヒット商品を作ろうと焦り、何も生み出せない自分に、

ドイツのビール職人が言った


「作るんじゃない、醸し出すんだ」


推し進めて必死に前に前にすべて進めるだけでなく

後ろに引く勇気。一歩下がって見直す力。。。


そう、自分で無理に作り出すのでなく、おのずと生み出される、

醸し出されるものを自分の力にする。。。

非常に納得する言葉で深みがあった。


そして今回何よりもサラリーマンが引き込まれたシーンは

部下の育成における姿勢であろう。


新商品に対するプレッシャーに押しつぶされそうな部下に


「間違ってもいいんだ。自信を持って間違っちゃえよ」


そう声をかける佐藤氏。

この部下は最後の勇気が出ず、自分からはその間違いに

踏み出せなかったのだが、そのことに何も言わない佐藤氏。

この姿勢にまた非常にこの人の魅力を感じる。


自分が乗り越えてきて、言葉だけではそう簡単には

打ち破れない壁だとわかってるからこそ、

部下に自分を出させる、

そう、その環境を生み出すために自ら裏で動いている。。。


本当に凄い人だと素直に感心させられました。


最後のプロフェッショナルとは?という言葉も


やっぱり愛情がある人だと思いますね。

テクニカルなプロじゃあだめなんですよね。
だから、人の気持ちの中に入っていける、

その中に入っていける事ができる人ってやっぱりプロ。 


                            佐藤 章


まさにこの人の人柄を表していると思います。


トークの途中にいい商品を作る人はどういう人?

という問いに対して即

「いい人がいい商品を作る」

と答えていましたが。まさにその通りだと思いました。


人の気持ちに入って、その人に対して愛情を持って仕事ができる。


仕事の理想論かもしれませんが、理想ではなくて、

それを実践してできることが、

本当のプロフェッショナルなんだと感銘を受けました。