2025年11月8日(土)午後4時30分

約900人のランナーが丘の広場から一斉にスタート。

南国らしい強い日差しが照り付けていた。

広場を出るとすぐに坂道。

青く輝く海に向かって気持ち良く駆け下りる。

舞台は沖縄北部の小さな離島伊平屋島。

伊平屋ムーンライトマラソンは

「星の声援、月の伴走」をテーマとする。

ナイトマラソンの先駆け的な存在で、今年が31回目。

昨年まではフルとハーフの二本立てだったが、

今年から24㎞コース一種目となった。

赤印のスタートからまず北上、

その後島を横断し西海岸に出て南下する。

南端と橋でつながる小島で折り返し、東海岸を北上する。

東から西への横断は山間の農地を駆け抜ける。

人間より背の高く育ったサトウキビを横目に進む。

西海岸を走るころは海を夕日が照らすマジックアワー。

立ち止まりシャッターを切る姿が目立つ。

もちろん、私もその一人。

海に沈む太陽に向かって走る珍しい経験。

ビルなど人工物が無い風景に心が癒される。

風はさわやかで夏のような日中の暑さも一服。

暑くも寒くもないグッドコンディション。

南端にある島に渡るころには、夜の気配。

道の脇に備えられたライトが映える。

光の道を進む気分。

渡った島の折り返し点を過ぎる頃はすっかり夜。

夜の闇の中でもエイドで温かい声援、おもてなしが。

このほか、コース案内はもちろん、

スクーターで走りコースを照らしてくれるなど、

地元の方たちの熱くて厚いサポートがうれしかった。

闇に包まれた沿道から何度も応援の声もかけられた。

島の皆さん、ありがとう。

東海岸では「月の伴走」を受けるはずだった。

ところが、晴れにもかかわらず一向に主役の月が現れず。

暗い夜道を伴走無しで黙々と走ることになった。

応援に来てくれた地元の方に二組に尋ねたところ、

日が経つにつれて月の出てくる時間が遅くなっている。

「10時ごろにならないと出ないかも…」

「一週間前なら違っただろうにな…」

という声を聞いた。

私は7時半ごろにゴールし、

のんびり歩いて宿に帰ったが、ついに月に出合えなかった。

ゴールはスタート会場と同じ丘の広場。

地元の中学生らしい少年少女たちが出迎え、

メダル渡しなどの世話をしてくれた。

ハツラツとした彼らの姿が気持ち良かった。

 

◆   ◆

大会タイトルにもなっている月には、

残念ながら出合えなかった。

しかし、受付、会場、コースなど様々な場所で、

たくさんの島の人々と出会えた。

山と海の風景、そして海風といった島の自然に触れた。

それなりに楽しい時間だった。

伊平屋島の皆さん、どうもありがとうございました。

 

来年の開催日は10月24日と今年より繰り上がる予定。

次回は月にも会えるかもしれない。

 

◆ おまけ ◆

翌日の午前5時ごろ、

自販機で飲み物を買うため宿の外に出たら、

真上の空で月が輝いていた。

大会の終了後とはいえ、

月に出合ったことには違いないかも……。