2025年4月13日(日)

冷たい雨と風の中、沢山の笑顔が応援してくれた。

その笑顔のおかげで走る力がわき、

人々とのふれあいが大きな喜びになった。

喜界島は鹿児島県奄美大島の東沖約20㎞に位置する。

サンゴ礁が隆起して出来た島で周囲が48.6㎞。

面積56.93㎞で東京の山手線内より小さく、人口約6100人。

主な産業は農業でサトウキビやゴマの栽培が盛ん。

大会はほぼ島内を一回りするフルマラソンだ。

参加者190人のミニ大会。

ただ、北は北海道から関東、近畿、九州まで全国から参加。

計測チップは利用せず、

ゼッケンには名前を大きくひらがなで記す。

島の人々が応援しやすくするためだ。

記録より、人々や自然とのふれあいを重視している。

190人とはいえ、スタート時点はやや混雑。

この日は気温12~13度で雨風が冷たかった。

これまでで最悪の天候という声もあった。

ただ、悪天候でも沿道からは熱心な応援が。

じっと立っているのは辛いだろうに……

感謝しかない。

風は向かい風と横風ばかり。

まっすぐ走るのに苦労することもしばしば。

追い風に後押しされたのはごくわずかな間だった。

海も波で荒れていた。

190人しかいないのでランナーはすぐにばらけた。

一人一人が”独走”態勢に。

見にくいけれど、左の女性は近くに住むお母さん。

たまにしか来ないランナーを、

道端で一人ポツンと待っている。

冷たい雨の中、申し訳ないと駆け寄ると、

「年寄りはやることが無いから」と笑顔を返してくれた。

サトウキビ畑の中を通る一本道。

遠くに長い上り坂が見えてショックだったが、

途中で左折するコースでほっとした。

アップダウンは比較的少ないコースだった。

広い農地の中をポツンと走る。

こんな光景が多かった。

広い大地に広い空で、風を防ぐものはない。

もし、晴れていれば日差しを防げる場所もない。

冷たい雨は辛いが、もし晴天ならば暑くて大変だったろう。

結果的には好条件だったのかもしれない。

テントの後方の柱を外したエイド。

普通にテントを立てると、風に飛ばされる恐れがある。

そこで、屋根を斜めにしたという。

悪天候でエイドの運営も大変だった。

ありがとうございます。

沿道で応援、サポートしてくれる人たちとのふれあい。

それこそがマラソン大会の楽しみ、喜び。

たくさんの人に声をかけ、しばし言葉を交わす。

そして、握手したり、ハイタッチしたり、記念撮影。

老若男女合わせて50人くらいは触れ合えただろうか。

ヘトヘトになってのゴールだったが、

気分はサイコーだった。

夜には和やかな打ち上げパーティー。

地元に人たちが歌や踊りを披露し、最後は皆で踊る。

いかにも南の島のマラソン大会らしいひと時だった。

 

◇    ◇

喜界島の皆さん、

冷たい雨と風の中、

温かい応援、サポートで大変お世話になりました。

お陰様で、素晴らしい時間を過ごせました。

本当にありがとうございました。