25年2月24日(月)
玉名いだてんマラソンの翌日。
熊本県玉名市と近隣の和水町で聖地巡礼をした。
日本のマラソンの父といわれる金栗四三さん。
その偉人の故郷でゆかりの地を巡った。
上の写真は九州新幹線新玉名駅前に立つ金栗像。
高い目標に挑むアスリートの姿が見える。
◇ ◇
金栗さんは1891(明治24)年春富村(現和水町)生まれ。
非公認ながらマラソンの世界記録を3回更新。
1912年のストックホルムをはじめ
オリンピックのマラソンに3回出場した。
箱根大学駅伝の創始者でもある。
福岡国際マラソンは1947年、
「金栗賞朝日マラソン」として始まった。
金栗さんはマラソンほか女子スポーツなどの振興に尽力。
1983(昭和58)年、92歳で亡くなった。
その生涯が2019年大河ドラマ「いだてん」に描かれた。
◇ ◇
巡礼では、まず玉名市に残る「住家」を訪ねた。
成人後に養子に入った池部家だ。
今は、住む人もなく資料館として公開されている。
歴史を感じさせる建物。なかは普通の人家だった。
住家に展示されていたシャツ。
「体力、気力、努力」と本人が書き込んだ。
なんと91歳の時に。
この三つの言葉は、金栗さんの口癖だった。
住家近くの林の中にお墓がある。
墓石の前には、やはり「体力、気力、努力」の文字。
本人と奥さん(たぶん)の和歌も刻まれていた。
◇ ◇
車で20分ほど(うろ覚え)の和水町にある「生家」。
大きな看板が出迎えてくれた。
高等小学校(今の中学校に相当)まで約14年間過ごした。
住家同様、今は住む人がなく資料館として公開。
内部は普通の日本家屋。
前面、畳敷きなのが懐かしい。
奥にみえるカップは、
ストックホルム五輪の日本国内予選会優勝カップ(複製)
ストックホルム五輪で着たユニホームの複製もあった。
本当に着用されていたように見えた。
生家から高等小学校までの通学路は往復約12㎞。
それを走って通っていたそうだ。
その道が今は「金栗四三ロード」と呼ばれ、生家が出発点。
◇ ◇
JR博多駅博多口の一角。
福岡国際マラソン歴代優勝者の足形が並んでいる。
それを示す石碑(写真左奥)にも金栗さんの言葉が。
「体力、気力、努力」
金栗さんが好み、励みとしたモットーだろう。