24年6月16日(日)

第17回隠岐の島ウルトラマラソン終了まで残り30分。

午後7時というのにあたりはまだ明るい。

ゴール近くでは完走メダルがランナーの到着を待つ。

完走メダルは数年前から二枚セット。

一つは普通のメダル。

もう一つは、島の子供が手作りした紙のメダル。

いかにも隠岐の島らしい温かさがある。

今回、大阪から空路で島に入ったが、

大阪で結構パンを買いだめした。

島での宿舎は海辺の小さな民宿。

近くにコンビニのような店はないし、

車がないので町場の店に買いに出ることもできない。

つまり、民宿の朝・夕食以外の食べ物確保が難しい。

このパンは、大会前日島に入った直後の昼食。

大会本部のホール前で食べた。

大会当日は50㎞の部のスタートが午前11時30分。

1時間ほど前に持参したパンで早めの昼食をとった。

パンは多少日持ちもするし、持ち運びしやすい。

便利だ。

民宿の食事以外で楽しんだ数少ない地元の味。

前日受付の後、本部前で隠岐そばを味わった。

サバなどで出汁をとった島らしいそば。

麺は割と短めだった。

味はいいが、量的にはやや物足りなかった。

レース本番では公設&私設エイドで食のおもてなし。

ここではソーメンをいただいた。

飲んだり食べたりを繰り返して胃が重くなり、

終盤では自制した。

エイドのおもてなしで印象的だったのが、ビワ。

昔は結構食べた懐かしい味だ。

これは、近くの畑で朝取りしたものだそうだ。

別のエイドでは、ビワの実が三個ついた枝をいただいた。

島ではポピュラーな食べ物なのだろうか。

「〇〇さん(私の名前)、待ってたわよ!」

ある私設エイドの前で突然、女性が一人駆け寄ってきた。

「去年、ここで写真を撮ってくれたでしょう」

そう言って、私をエイドに呼び寄せる。

そして、冷え冷えの飲み物で保冷剤を手渡し、

写真のシャンプー、顔パック(?)もくれた。

こちらは色々な人と写真を撮ったので全員は覚えていない。

でも、この女性は私を覚えていてくれたようだ。

とても、うれしいハプニングだった。

もう一つのうれしい出来事がこのCD。

島のバンド「せな」のアルバムだ。

大会テーマソングなど私の好きな歌が入っている。

大会前夜祭での「せな」のミニライブが毎年の楽しみ。

以前からCDが欲しかった。

今回、やっと前夜祭時の地元品販売コーナーで手に入った。

貴重な記念品になった。

◇  ◇

走るのはつらかったけれど、

楽しいこと、うれしいことが今年も多かった。

繰り返しになるけれど、

島の皆さん、ありがとうございました。