12月3日(日)

フルを走り切った時のポケットには、

飴や黒糖、塩分タブレットなどが10個以上あった。

コースでもらった差し入れで食べ切れなかったもの。

子供たちを中心に多くの人が手を伸ばしてくれた。

その真心。まさに「沖縄」だった。

NAHAマラソンは2016年以来、7年振りの出場。

かつてはフルだけで3万人のマンモス大会だったが、

今回は18000人規模。

コロナ禍の影響がまだ残っているようだ。

それでも、スタート会場の奥武山公園は大混雑だった。

スタートして間もなく観光名所の国際通りへ。

コース一杯にランナーがひしめく。

大会キャッチフレーズは「太陽と海とジョガーの祭典」

ジョガーは、ゆっくり走るからジョガーだ。

大会の最大の特徴は熱心で温かい応援。

全コースに渡ってほぼ切れ目が無い。

しかも、子供たちを中心に多くの人々が沿道から手をが伸ばす。

差し入れを乗せたざるや皿、箱を差し出す。

差し入れ一つ一つを手渡す。

そして、激励のハイタッチも。

その笑顔、声援に心惹かれてついつい駆け寄る。

駆け抜けるのはもったいない。

ゆっくり走ってふれあいたい。

伝統の衣装をまとった応援も。

明るい笑顔に励まされる。

この熱気を無視することはできない。

応援する人も走る人も祭りの主役。

7㎞地点では恒例のみんなそろって「YMCA」。

ランナーが走りながらYMCAを踊る。

こんなマラソンが他にあるだろうか。

ランナーが沿道の演奏に加わって歌う。

沖縄マラソン界のアイドル、リアル守君が熱唱。

応援と一緒にハイポーズ。

ゆっくり走るジョガーは歴史にも心を寄せる。

中間地点を過ぎた後、戦跡「ひめゆりの塔」の前を通る。

走りを中断し、参拝する姿があった。

☆   ☆

脇目を振りながら走り「沖縄」とふれあう。

それが楽しかった。

沖縄の皆さん、ありがとうございました。