11月19日(日)

フルを走り終えて会場を去る時に手渡された一杯。

青さとふの味噌汁だった。

心身とも疲れ切った時に、温かく優しい一杯。

この一杯で体も心も癒された。

通算出場6回目となった神戸マラソン2023。

今年も「感謝の大会」だった。

海岸沿いのみなとのもり公園(神戸震災復興記念公園)。

例年、手荷物預け所兼待機所となる。

空は青く広く、大会を祝福しているようだった。

この公園を巡回するボランティアの少女。

手には大きなポリ袋を持ってごみを回収。

日本語と日本語の二カ国語で案内。

名札を見ると、一人は外国の人らしきカタカナ名。

公園内では「中文」という名札を付けた若者もいた。

神戸で暮らす色々な国の若者が大会に協力していたようだ。

これに限らず、運営、応援に少年少女の姿が多い。

彼らのエネルギーが大会を活気づけている。

スタートは例年通り市役所前の大通り。

セレモニーでは今年も、あの歌の生コーラスが流れた。

震災復興の思いを込めた「しあわせ運べるように」だ。

震災復興の象徴ひまわりをランナーたちが咲かせる。

この場に立つと、走れることへの感謝の思いが募る。

懐かしい街の風景をたどるような気分で走る。

中華街、南京町の入り口前では獅子舞の応援。

沿道の熱い応援にランナーが応える。

見知らぬ者同士もひととき”仲間”になる。

大人も子供も応援。

20㎞地点の少し前で折り返し。

淡路島と結ぶ明石海峡大橋もランナーを応援している。

冷たい海風が吹く海辺の道でも応援が続く。

ゴールの人工島ポートアイランドに向かう神戸大橋。

ここでも、若者、少年少女が激励に立つ。

残り2㎞のラストスパートを励ます。

42.195㎞を走り切ったランナーが続々ゴール。

道端には車いすを準備して静かに立つ人々がいた。

疲労や故障で歩けなくなった人に備えているのだろう。

地味だが、とても大切なサポートだと思う。

 

◇   ◇

神戸マラソンは「感謝と友情」をテーマに掲げる。

その精神が大会の至る所に発揮されている。

神戸の皆さん、ありがとう。