今回はスタート会場と後半部のルポ。

スタート会場はダウンタウンのベイエリア。

エンデバーカデロ地区。

午前5時、夜明け前の暗い中、ランナーが続々集まる。

手荷物預かりについて特に事前の説明は無し。

前日受付で専用の袋を貰っただけだった。

それらしい場所を見つけて足を運ぶと、どんぴしゃり。

レース後は同じ場所で受け取った。

トイレの順番待ち行列ができるのはどこも同じ。

ただ、回転が速くそれほど待たないで済んだ。

スタートゲート前で記念写真を撮るランナーたち。

どこも同じだと納得。

フルの部のエントリーは約5000人。

号砲時刻近くになると大行列が出来た。

 

◇以下は後半部◇

 

熱のこもった沿道の応援。

国旗を掲げての応援など日本ではまず、目にしない。

実は膝の痛みなどで22㎞地点で一旦、リタイアを決断。

エイドの救護班に助けを求めた。

すると、写真中央の赤服の女性が対応。

どんな痛みか?どんな時に痛いか?と問診し、

さらに自分を写真右の仮ベッドに座らせ、触診。

塗り薬とサポーターで応急措置した。

そして、自分を叱咤激励するような一言。

「ノープロブレム ゴーアヘッド(問題ない、走れ)」

この声に後押しされるように走り出した。

診断、処置の手際良さを見ると、医師かトレーナーかも。

いずれにしろ、今回の完走できたのは彼女のおかげだった。

道も家もゆったり造られている住宅地を走る。

広々とした公園の中をぐるぐる走った。

ラストは再びベイエリア。

アメリカらしい、いかにも陽気な応援に励まされる。

目の前の橋の下あたりがゴール。

フィニッシュが近づいてきたと喜ぶ。

ゴールポストが見え始め、ラストスパート。

ゴール後周辺は人、人、人の大にぎわい。

達成感、安心感、喜びがあふれていた。

自分は膝の痛みと睡眠不足で一時はリタイヤを真剣に考えた。

それだけに完走できた喜びはひとしおだった。