4月16日(日)

青森市のサクラの名所、野木和公園。

満開の桜が冷たい雨に濡れていた。

カッパや傘で雨を避けながらランナーが続々と集まった。

今年で二回目のあおもり桜マラソン。

昨年はコロナ禍で青森県内居住者だけで開催。

今回は県外も含めて広く参加者を集めた。

本格開催の第一弾となる記念の大会に参加した。

昨年はまだ桜が咲き始めた程度だったそう。

例年にない早咲きでラッキーだった。

ただ、あいにくの雨に加えて気温が低い。

雨合羽は防寒のためにも欠かせなかった。

私の出たフルに、ハーフ、10kmも合わせ3500人。

地方都市の中規模大会だった。

途切れ途切れの小雨の中を走り出す。

ほどほどの人数ということもあり、混雑無し。

コースはほぼ真っ直ぐで、アップダウンもない。

広い一本道を走る感じで走り易かった。

ただ、言い換えるならば、単調。

しかも、田舎道で沿道に人の姿がほとんどない。

景色もあまり変わり映えしない。

気を紛らせるものが無く、自分と会話しながら走るだけ。

そんな状態が11km近く続いた。

ようやくたどり着いた折り返し点。

大きな案山子二つが応援してくれた。

手前は地元青森出身のランナー、福士加代子さんがモデル。

奥は吉幾三さんがモデル。

”二人”の姿を見て、少し気がまぎれた。

折り返すと走って来た一本道をそのまま戻る。

向きは逆とはいえ、同じ光景が10kmほど続く。

雨がほぼ止んだことが救いだった。

10kmほど戻ってスタート地点付近を通過。

その後は青森駅や県庁のある市中心部に向かう。

27km地点付近で初めて上り坂に遭遇。

ランドマークである青森ベイブリッジに駆け上がる。

このころから行く手を遮る強風に襲われた。

ベイブリッジの上では強風がパワーアップ。

真っ直ぐ走ることに懸命になる。

頭を下げて避けていたつもりだが、帽子を飛ばされた。

ただ、高く舞い上がった帽子が風で押し戻されてきた。

一刻も早く橋を渡り切ろうと踏ん張った。

ゴールはこの橋の近くだが、通り過ぎて後半戦に。

前半と同じ様な”一本道”をひたすら進む。

後半戦でも合浦公園という桜の名所を通過。

折から桜祭りが開催中で賑やかだった。

屋台は何故か開いていなかった。

開店前?

後半戦は7kmほど走って、また同じ道を戻る設定。

先を走るランナーとすれ違う。

今回のコースをざっくり言えば、

11km北へ走って戻る、そして7㎞東へ走って戻る。

つまり、行っては戻る、行っては戻る、だった。

ランナー同士のすれ違いがとても多かった。

港を見下ろす高層の観光物産館「アスパム」脇がゴール。

海岸でもあり風が一段と激しく、轟音を響かせていた。

アスパム手前の建物は更衣室だったが、

中にいると風で倒されるのではないかと不安になった。

会場整理のボランティアの女性が、

これほどの強風は滅多にない、と話していた。

雨そして強風という悪条件の中、

大会を支えてくれた青森の皆さんに心から感謝します。

ありがとうございました。

◇    ◇

桜は満開でも、曇り空で時折小雨という気候。

ランナーには必ずしも悪条件ではなかったかもしれない。

「野中の一本道」のような今回のコースは、

青天のポカポカ陽気だと暑さを避けられないかもしれない。

いずれにしろ、満開の桜を見て無事完走できた。

それだけで十分です。