3月19日(日)
韓国・ソウルの名所、光化門前広場。
まだ肌寒い早朝から多くのランナーが集まった。
2019年以来4年ぶりの開催となるソウルマラソン。
自分としては19年以来4年ぶり4回目の参加。
気の合う友と久しぶりに再会するような喜びがあった。
光化門を起点に都心部を走り漢江南の蚕室に至る42.195㎞。
なじみのあるコースを満喫した。
フルの部は定員7000人。
光化門から南に向かう幹線道路をランナーが埋め尽くした。
光化門を背にしてスタートする。
風船を付けたランナーはグループの目印でもあったようだ。
自分は「申告記録なし」のランナーとして最終組。
韓国の公式サイトから直接エントリーしたが、
タイムの申告を求められなかった。
もっとも、このマラソンはネットのタイムで判定する。
後ろの組でも号砲からスタートまでのタイムロスが無い。
その点は気が楽だった。
ちなみに、8時スタートのエリートランナーから、
25分後の我々まで7段階のウェーブスタートだった。
見下ろすようにぶら下がっているのは、大型スピーカー。
会場には複数のスピーカーから大音響の電子音楽が流れ、
MCが歯切れのいいスピーチで盛り上げる。
スタートの時は、こぞって手を上げカウントダウン。
自然と気持ちが高ぶった。
非常時には滑走路になるという説もあるほど幅の広い道。
ランナーが一斉に走り出す姿は壮観だ。
2015年に初参加した時は、道幅が広すぎて、
どこを走ればいいか戸惑ったものだ。
まず都心部を東西二往復する。
高層ビルの立ち並ぶ中をランナーがすれ違う。
やたらと高層ビルが増えてきた。
早朝の都心は人通りも少ない。
過去に警備の警官がコース脇に並んでいたこともあった。
今回は警官が激減していた。
変化の理由は分からない。
ランニングクラブでまとまって走る光景が目立った。
ペースを合わせて集団を保つところがすごい。
3月5日の東京マラソンでも見かけた「KOREAN ARMY」
シンプルなデザインで格好いい。
韓国のマラソンエイドでおなじみのチョコパイ。
コロナ禍を経ても健在だった。
食べると口の中がパサつくのに何故と思う。
でも、考えようによっては給水の促進になる。
観光名所でもある東大門。
南大門はスタート直後に通り過ぎた。
給水コップが路上に散乱している。
スタッフ、ボランティアさんに後片付けさせて申し訳ない。
沿道の応援はコロナ前より減ったように感じた。
でも、熱量は変わらない。
熱い応援がうれしい。
漢江にかかる蚕室大橋を渡ると残り約3km。
123階建て地上555㍍のロッテワールドタワーを見ながら渡る。
漢江の南、いわゆる漢南地区に立ち並ぶ高層マンション。
そして、ゆったりと流れる漢江。
ソウルを象徴する二つの光景が橋の上から見える。
柵にまたがって熱い応援をするアジュマ。
ソウルマラソンを象徴する光景でもある。
ゴールは1988年ソウルオリンピックで使われた蚕室総合運動場。
ゴール目前でスパートに入る。
運動場に到達して、一瞬ホッとする。
でも、実はここからが長い。
場内を一周してようやくゴール。
最後の力を振り絞って駆け抜けた。
実は今回の大会はフルマラソン完走通算100回目。
昨年から100回目はどこにしようかと考え、
どうせならお気に入りの大会にしようとソウルにした。
好きな大会を全力で走り、大きな達成感を味わえた。
大会を支えてくれた皆さんに心から感謝します。
同時にこれまでの100回すべての関係者にも感謝します。
皆さん、ありがとう。
これからも頑張ります。