1月22日(日)

遠くまで見渡せる広野の一本道を走る。

さすが米軍基地は広い。

でも、戦闘機など基地らしい光景は見えない。

本当に基地なのだろうか。

つまり、基地の緩衝地帯、外周部だけでもこれだけ広い。

つまり、基地全体はどでかい。

そんな思いに寒風の中を駆け抜けた。

「フロストバイト」とは霜焼けの意味だとか。

確かに手がかじかむ。

東京・福生市の米空軍横田基地内を走るこの大会。

今年が42回目となる恒例イベント。

自分としては初参加で、ハーフの部に出場した。

基地内部をくるくる回る周回コースを二回りする。

「AIR FORCE」の文字にやや緊張し、基地へ。

身分証明書の確認、手荷物チェックを受けて中に入る。

大会には子どもの部、親子レースもある。

至る所にテントやシートが引かれ大にぎわい。

広場では、女子リーダーに合わせてランナーがダンス。

口笛、歓声交じりのノリノリで約30分も続いた。

走る前に付けれてしまうのでは、と余計な心配も。

模擬店もあれこれ並び、まるで地域のお祭りのよう。

ハーフの号砲は11時の予定。

ところが、直前になって場内アナウンスが…

「ハーフのスタート時間を30分繰り下げます」

理由の説明は無かった。

えーっと驚く。この寒い中、30分も待つのか。

会場全体にも一時どよめきが。

でも、不満の声を荒げる人も無く穏やかな雰囲気。

渋々とはいえ受け入れているような雰囲気。

タイムを競い合うガツガツとしたレースではなく、

地域の名物イベントという性格が強いのだろうか。

そして、30分遅れの号砲の時、

スタートの集合場所は黒山の人だかり。

タイム別のブロック分けも有名無実に。

それでも、混乱なく走り出せた。

ランナーも多いが道も広い。

当然ながら平坦で気持ち良く走る。

参加賞は赤のオリジナルジャージ(上半身)。

さっそく着用して走っている人がいた。

暑くないのだろうか、と余計な心配も。

普段着には結構、使えるかもしれない。

冒頭にも説明したが、とにかく広い。

先を行くランナーが遠くに豆粒のように見える。

そして、未利用の遊休地のようなスペースが結構多い。

都市の中の広い土地を占有する基地の重みを感じた。

ハーフレースだが、手元のガーミンでは20㎞強。

やや寸足らずの気がしたが、それもまた良しとゴール。

米国人らしき少年少女も計測チップの回収を手伝っていた。

手荷物預かりやエイドでもこうした”米国人部隊”が活躍。

多少なりとも日米交流につながっているのだろう。

 

◇    ◇

勝手な推測だが、

米軍は地元融和策の一環で基地を提供、

それを地元のランナーたちが活用しているのだろう。

つまり趣旨といえば、地元サービス。

そんな中に、混ぜて貰った感じ。

楽しく走らせていただき、ありがとうございました。