秋田内陸リゾートカップを翌日に控えた9月24日。

北秋田市阿仁地区のホテルで前泊した。

出迎えてくれたのはヒグマの「ごんた」だった。

並んでみると、自分より背が高い。

妻の「ハナコ」は近くの熊園「くまくま園」にいる。

この地域は永く熊の生息地。

マタギという狩人たちが暮らしていることでも有名だ。

ホテルの玄関口では、クマが戯れる。

夕食では、クマの肉を使った熊鍋を食べた。

熊肉は初めての経験。

マタギが捕獲した月の輪グマの肉だった。

クマだけに固くて癖がありそうなイメージ。

好奇心満々で口に運んだ。

ところが、柔らかくて淡白という予想外の味。

料理で出すため、じっくり時間をかけて煮込んだという。

その間にクマらしさが抜けたのだろう。

やや拍子抜けだった。

◇  ◇

この日は空路で秋田入り。

JR秋田駅から新幹線で角館に向かった。

その秋田駅で出迎えてくれたのが、わんこ。

いうまでもなく「秋田犬」だろう。

駅構内を行き交う人々を上から見下ろしていた。

角館で乗り換えた秋田内陸縦貫鉄道。

その車内も秋田犬、秋田犬、秋田犬。

天井でも秋田犬たちが愛嬌を振りまいていた。

秋田内陸リゾートカップの本番中。

小さな木札を叩いて応援してくれる人たちがいた。

サービス精神旺盛で、その札を譲ってくれた。

その札には、しっかりと秋田犬。

本物の秋田犬に会いたくなった。