9月25日(日)

秋田内陸リゾートカップ100㌔チャレンジマラソン。

秋田内陸部の田園地帯を走るこの大会に初めて参加した。

といっても、100㌔の部ではなく50㌔の部。

午前10時30分、コース全体の中間地点からスタート。

50㌔の出走は232人、100㌔と合わせても907人だった。

募集は1700人。コロナの影響で伸び悩んだようだ。

秋田県・角館と県北の鷹巣まで南北に結ぶコース。

ローカル線、秋田内陸縦貫鉄道にほぼ沿っている。

内陸部の農村地帯、簡単に言えば田舎を走る。

周りは木立、農地、山ばかりで、ビルなど見当たらない。

50㌔スタート直後は、それなりの隊列で走るが、

すぐにばらけて孤独なランナーになる。

人家を見かけるのも時々。

青空と樹木の緑という大自然に囲まれて走る。

コース途中で見かけたバス停をながめる。

運行は一日に日本だった。

いわゆる過疎地である。

果てしなく続く道。

車とすれ違うことも少ない。

黄金色に輝く稲作地帯。

大地の実りを感じる。

小刻みなアップダウンが多いコースだが、

時々広い水田地帯を通る。

平たんなことはうれしいが、

走っても走っても同じような景色が続く。

孤独な走りのオアシスになるのがエイド。

5㌔前後に一カ所ずつ設けられていた。

地元のおかあさんらが明るい笑顔でもてなしてくれる。

いうなれば「秋田小町の微笑み」。

ちょっとした人込みになり、遠くからも見える。

このオアシスを目標にして走り続けた。

エイドのメニューも充実。

果物はオレンジ、りんご、バナナ、梨、レモンなど。

一口サイズのおにぎりや、パンも並ぶ。

飲み物も、水、スポドリ、麦茶、コーラ、コーヒー、紅茶。

持参した補給食、ジェルはほぼ手付かずだった。

秋田名物という「ババヘラアイス」もエイドに登場。

おババ(お母さん)が一所懸命作ってくれた。

エイド間のほぼ中間地点には掛け水が用意されていた。

風は涼しいものの日差しが暑い気候だったので、

このサービスは大助かりだった。

エイドの笑顔と補給食、そして掛け水。

この三つが孤独な走りの支えになった。

ゴールのある鷹巣地区は商店街もある市街地。

ゴール会場に向かう最後の沿道は応援が一気に増えた。

左手奥に見える太鼓は地本名物の大太鼓で、直径3㍍超。

太鼓の上にも人が乗り、上下両方からたたく。

大太鼓の音に励まされながらラストスパート。

ゴールポストは一つだが、

100㌔と50㌔は左右に分かれてゴールイン。

既に大会終盤の時刻だが、ゴールテープで出迎えてくれた。

 

◇ ◇ ◇

トルコ旅行や体調不良などで8、9月はランをさぼっていた。

それだけに、今回の大会は不安だった。

それでも、何とか無事に完走できて、ほっとしたところ。

大会を支えてくれた秋田の皆さん、

ありがとうございました。