6月17日(木)

背中を触ると、生きている感触はある。

強くは無いが、押せば押し返してくるような力を感じるからだ。

でも、羽をばたつかせることは無い。

はばたいて飛んでいけばいいのにと思うのだが。

幼くてまだ飛ぶ力がないのだろう。

人間で言えば、よちよち歩きと言ったところか。

朝のラジオ体操時、メンバーの姉御が一羽のスズメを見つけた。

小さくて、か弱くて、飛べない。

どうみても、幼児だろう。

謝って、巣から落ちたのではないか。

仲間同士話し合って出た結論だ。

さて、どうするか。

戻すにも、巣の場所など分からない。

家に持ち帰るわけにもいかない。

一方で、子を探してやや騒がしいような親スズメの気配はある。

草むらにそっと置いて、人間が消えれば、

親が何とかするのではないか。

それが、ラジオ体操メンバーたちの結論。

そして、実行。

自分がダラダラ走って、戻って来たのは約2時間後。

スズメの姿は無くなっていた。

何とか無事に親元へ戻ったのだろう。

そう信じたい。

 

雨の谷間の貴重な時間を有効活用した15.91km