
3月31日(火)
マラソン大会の中止が相次ぐなか、
ブックオフで偶然にもこの本を見つけた。
実在の大会を題名にした小説に初めて出合った。
今年の大会にエントリーし、抽選で落選した大会だ。
もしかしたら、大会の雰囲気を味わえるかもしれない。
そんな思いで読んでみた。
そして、見事に空振りした。
物語は40頁の短編でニューヨークの若いペアが主人公。
あるきっかけで、女の方がシティ・マラソンを走る。
通過地点について、1ページに渡り地名を並べている。
ただ、二人の日常が物語の大半を占めていた。
大会の場面でも、男が途中地点で女を待つだけ。
ランナーを追う描写はなく、あっけなく終わった。
フランク・ショーターという有名ランナーの名前があり、
その姿を思い浮かべたことぐらいがマラソン小説らしさだった。
あとがきによると、
作者が初の海外旅行でNYを訪れた印象を元にした作品。
マラソン小説を期待する方が無理だった。