北海道佐呂間町の100年広場。

サロマ湖ウルトラマラソン50kmのスタート会場だ。

6月30日(日)午前10時の少し前。

集まったランナーたちが和やかな雰囲気になった。

開会あいさつで地元町長が年長者のランナーを紹介。

皆がその人を注目し、拍手で讃えた。

爽やかな気分になれたひと時だった。

50kmの部は出走489人。

二年ぶり二度目の私もその中に含まれる。

10時の号砲直前はさすがに緊張感が漂う。

それでも、自撮りに興じる人もいるが…。

私は5月の鯖街道で痛めた太腿の回復途上。

無理せず、行ける所までとスタートした。

出走するランナーを東京農業大学応援部が大根踊りで激励。

近隣の網走市にもキャンパスがある縁で、恒例の出演だ。

私が出場した17年も昨年も冷たい雨が降った。

今回は青空が広がった。

北見周辺の気温は12-23度。

風は爽やかだったが、日差しは暑かった。

それにしても、北海道の青空は高くて広い。

台湾のランナーと思われる三人組。

よくぞ、北海道まで、という感じ。

仲間同士、よくお喋りしていた。

気温は上昇。

エイドの掛け水には氷も用意された。

もちろん、利用させてもらった。

ありがとうございました。

関門で捕まった100kmランナーが、

「暑さにやられた」と話すのを耳にした。

100kmの部と50kmの部は当初、別コース。

50kmの部の19km地点(100kmは69km)で合流する。

合流地点直後のエイドは装飾も内容も豪華。

冷たいおしぼりのサービスがうれしかった。

このころには太腿に軽い痛みが発生。

リタイヤを考え始めた。

すぐに関門がある、と聞き、

「その関門の通過後」と決めた。

前だと関門に引っかかったようでイメージが悪いからだ。

運命の関門を余裕を持って通過。

直後のエイドで棄権を申し出た。

しばらくは車内で待機待機。

すると、100kmランナーが60km関門で大挙、時間切れ。

バスが一気に満車となり、出発した。

時間切れの皆さんには悪いが、ラッキーだった。

収容車の車窓から走り続けるランナーを眺める。

応援する気分とうらやましい気持ちが交錯。

ゴール会場の北見市常呂町スポーツセンターに到着。

所定の場所で、正式にリタイヤを申告。

タオル、食券1000円分、飲み物引換券などを貰う。

完走メダルが無いことを除けば、完走者と同じだと思う。

着替えを済ませて、飲食会場へ。

50kmを完走した二年前は時間が遅く、宿舎行きバスに直行。

このご当地グルメを楽しめなかった。

まずは、ホタテうどん600円なり。

真ん中に丸々としたホタテが浮いていた。

続いて、名物(らしい)の豚まんと肉まん。

合計500円で食券の残りの食券と現金100円で購入。

常呂町はカーリングの街として有名。

それにちなんだ「カーリングあんまん」だと思ったが、

リンゴの入った「カーリンゴ」だと言われて、笑った。

確かに、餡の中にリンゴが入っていた。

新鮮な味と食感を楽しんだ。

食事を終えて宿舎行バスの乗り場へ移動。

フィニッシュゲートに続々とランナーが到着していた。

鯖街道以降これまでは5km走るのが精いっぱいだった。

このため、たとえ19kmでも回復の手応えを感じた。

私にとっては、納得でき、明日につながる19kmだった。

さあ、次はフルマラソン完走を目指そう。