台湾新幹線に乗った左営駅の近くには、蓮池澤という観光名所がある。
高雄国際マラソンでもその近くを走った。
蓮の群生する池で、何とも中華風な神像がそびえていた。

龍と虎が塔をしょっている格好の「龍虎塔」。
龍と虎の口から塔に入る。向かって左、龍の口から入ると、まずは人形による歴史絵巻。塔の中は普通にらせん階段をぐるぐる上る。手元に残ったメモでは、ちょうど100段上ったことになっている。7層の塔の上からの眺め。いい景色だが、少しビビる。虎の背中を見下ろす。続いて何か物語のような光景。何故か魚が上を向いている。池の中に向かって伸びる橋の前で団体さんが記念撮影。繁茂する蓮。花が咲いたら、さぞや綺麗だろう。もしかしたら、少し気味が悪いかも。立派な門構えの奥に、いかつい表情の像が見える。高さ72mの巨大神像「北極玄天上帝」。思わず、頭を下げてしまう。天上帝の前にあった、不思議なケース。実は、おみくじの販売機だった。販売機にコインを入れると、中の女性が後ろの祠に戻り、おみくじを持ってくる。そして、手前の穴に落とせば、前に出てくる。おみくじにこうした仕掛けを組み合わせるとは面白い。天上帝の参拝口近くでは、中高年たちがカラオケ大会。地元の人々の憩いのひと時なのだろう。巨大な神像で醸し出された幻想的な雰囲気と「日常」が共存していた。