
石垣島マラソンの翌日、1月28日月曜日の朝9時少し前。
島の中心街にあるバスターミナルで8時55分発の路線バスを待っていた。
石垣島で最も美しい場所と言われる川平(かびら)湾に向かう川平リゾート線だ。
手元には路線バスに一日乗り放題のフリーパス。1000円也。有効期間が翌日、29日の9時までと時間刻みで書き込まれているのが面白い。バスは定刻に出発。お客は多くなく、楽に座れた。路線バスに乗る時は見晴らしのいい最前列が”指定席”だ。約40分後の9時35分ごろ、目的地の「川平公園前」バス停に到着。目的は同じなのだろう。乗客がごそっと降りた。バスを降りても、すぐに海は見えない。写真奥に見える木立の先だろう、と見当をつけて歩く。林の中の遊歩道を進むと、先方には景色を眺めている人々の姿があった。岸壁に着くと、一気に視界が開ける。広く青い空、エメラルドブルーの海、その中で輝くサンゴ礁。キレイだ、と素直に感動した。美しい海を眺めるには、絶好の天気だった。浜辺に降りると、日差しを浴びた海面がキラキラとしていた。すぐ目の先に浮かぶ小さな島が絶妙のアクセントになっている。海はあくまでも澄んでいる。よくぞ、透明さを守っている、と感心してしまう。まだ、朝の10時だというのに観光船のグラスボートがせわしなく行き来していた。さすが、ミシュランの観光地版、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで三ツ星を獲得した景勝地。朝から国内外の観光客が集まっていた。白く柔らかい砂浜。孫を連れてきたら、さぞら喜ぶだろうな、とジージは思った。展望台では湾を背景に女子グループが記念撮影。楽しそうで、微笑ましい。公園前には土産物などの店が並んでいた。こちらは「海の駅」。こちらは「島の駅」。海の駅と島の駅はどこが違うのだろうか。そして、浜辺の駅は無いのだろうか。どうでもいいことだけど…。10時過ぎには、もう一つの「川平公園前」バス停に移動。10時7分発の石垣空港行きバスを待つ。写真は一本前の別方向へのバス。10時7分に乗り遅れれば、次は12時43分発。それでは、大阪行きの飛行機に間に合わないので時間厳守。バスに乗ったのはバスターミナル⇒川平公園前、川平公園前⇒石垣空港の2回。バスは定刻に到着、空港に向かって走った。前日のマラソンコースのような光景もあった。川平湾見物はわずか30分だったが、行っただけの価値はあった。詳しく覚えてはいないが、別々に払うより、1000円のフリーパスの方がやはりお得だった。