2月3日(日)
関西の名物大会の一つ、
京都木津川マラソンに初めて出場した。
ボランティアを中心とする手作り運営と、
「制限時間なし」で有名な市民マラソン。
三重県から京都府に流れやがて淀川に至る、
木津川の沿岸が舞台で、今年が36回目。
フル、ハーフ、5km、3kmという多様な種目に、
約5000人が集まった。
調整トレーニングを目的にハーフの部に出場した。

大会会場は京都府京田辺市の、
木津川河川敷にある草内木津川運動公園。
最寄り駅のJR京田辺駅には、
JR大阪環状線京橋駅から快速で約40分。
日曜日の朝7時台だが、マラソン参加者が多かったため、
ほとんど立ちっぱなしだった。

京田辺駅から会場の河川j敷までは、
徒歩約30分という案内だった。
会場まで一人当たり300円という、
相乗りタクシーも運行されていたが、
多数派に従おう、とランナーの行列に加わった。

途中、車の行き交う狭い道もあり、
渋滞しながら進んだ。
四分の三ほど過ぎた場所にある住民センターが、
荷物預かり所兼更衣室だった。
早くも着替えてランナーが、
せわしなく出入りしていた。

駅から37、8分歩いて、
ようやく木津川の土手に到着。
案内より時間がかかったのは、
ランナーが多くて渋滞したためだろう。
土手から河川敷の会場を見ると、
チアダンスの応援が賑やかだった。
写真左手に見える橋の下がランナー受付。

前の写真の右を見ると、広いグランド。
グランドの奥(写真中央奥)には、
更衣室、荷物置き場、模擬店などのテント村があった。
橋の下で受付を済ませて、テント村に直行した。

テントの更衣室で着替え、
荷物置き場に手荷物を置いた。
実行委員会の監視員は見当たらず、
ランナーが自主的に処理している。
トイレも整然と行列が出来ていた。
リピーターが多くて、
「勝手知ったる」会場なのでスムーズなのか。
それとも、ルールや他人への配慮を意識する、
「大人」のランナーが多いのか。
いずれにしろ、整然とした雰囲気には好感が持てる。

テント村の所々には大きな焚火があり、
ランナーが囲んで暖を取っていた。
皆が当然のように、大人しく、整然と暖まっていた。
毎年の恒例なのだろうか。

号砲はフルが10時で、ハーフが10時10分。
エントリーはフル約2800人、ハーフ約1800人。
スタートはフル⇒ハーフの順に一列に整列し、
順番にスタートする。
スタートは写真の奥に見える坂道を、
右から左に駆け上がって土手に上る。
コースは会場を起点に川岸の上下流双方に伸びて折り返す。
ハーフは片側だけ折り返し、フルは上下流両方を折り返す。

土手に上がると、狭い土手道をひたすら走る。

写真では見にくいけれど、遠く先まで
土手の上を入っているランナーの姿が見える。
アップダウンが無いのは走り易いが、
風景は極めて短調。
人影もほとんどない。

時々、河川敷に降りる場面もある。
ハーフの折り返し点近くのこの場所では、
河川敷に降りて、また土手に上がる。
土手の上を走るランナーを見上げる格好になった。

狭い土手の道なので、折り返し点もシンプル。

すれ違うランナーとは譲り合いの精神で。

ゴール目前。
ゴールはフルもハーフもスタート地点と同じ場所。
「夢の195m」なのだから、残り195mなのだろう。
スパートをかける。

トンネルを抜けて土手に駆け上がり、
ゴールの河川敷に駆け下りる。
力走のためか、写真がブレた(笑)。

ゴール前では、
何と、あの高石ともやさんが熱唱。
大感激。
ともやさんの歌声は長く会場に響いていた。
年輪の入った渋い声の生歌は心にしみる。

ランナーたちが続々とゴール。
私がゴールした昼頃までは、曇り時々晴れ、
雨も風も無しという好条件だった。
その後は不明。

ランナーへの無料サービスの京風うどん。
温かくて、腰があって、出汁が効いていて、うまかった。
こちらも大感激。
汁一滴も残さずに平らげた。
ご馳走様でした。

温かいうどんを食べながらランナーたちがくつろぐ。
他所行きではない普段着の市民マラソンという雰囲気。

会場を去るために土手の階段を上る。
マラソン後には、いささかキツイね、
という声が聞こえてきた。
この後、京田辺駅まで歩き、また電車で京橋へ。
会場への往復にエネルギーをかけた一日だった。
帰宅した後の風呂がとても気持ち良かった。
大会を支えた実行委員会、ボランティアの皆さん、
ありがとうございました。
そして、大先輩の高石ともやさん、元気な歌声ありがとう。