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写真は6月26日付北海道新聞。
25日の大会を伝える記事には「激」の字が並んだ。
確かに雨は激しかった。
でも、とても走りは「激走」とはいえず、
ヨタヨタの「緩走」で50kmを走り切った。
私が出た50kmは午前10時に469人がスタート。
会場のアナウンスでは、
その時の気温は14度で日中の最高気温は14度の予報。
大阪に比べると、半分の水準。
確かに、肌寒く、ポンチョが防寒具にもなった。
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写真はいきなり最後の難所、ワッカ原生花園。
サロマ湖とオホーツク海に挟まれた遊歩道だ。
50kmの部では30~48kmに相当する。
片道9kmの一本道を往復する計算になる。
肉体的疲労に加えて、
変化に乏しい一本道を走る精神的疲労が重なる。
サロマ湖ウルトラのクライマックスだ。
(※ここまでの写真は残念ながら消失。
新しいカメラに手こずっています)
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道のあちこちに水たまり。
避けるのが面倒くさくい。
ビシャビシャと突っ切ることも多かった。
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雲と靄と雨。せっかくの景色が台無し。
周囲の風景を楽しむでもなく、
ただ黙々と脚を運ぶ。
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時折、道端に花の群生地があり、多少心が和む。
おそらく、この花は「エゾスカシユリ」。
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延々と続く一本道に心身ともグッタリ。
ようやくはるか先(写真中央)に、
大きな橋のようなものが見えた。
「たぶん、折り返し点」と勝手に解釈し、
自分を励ます。
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橋のたもとのエイドステーション。
戻ってくる人の多さや、
周辺の雰囲気で橋の先が折り返し点と確信。
現金なもので、足取りがほんの少し軽くなった。
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ヤッター。
橋の入り口の看板を見て感激。
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あっさりとした折り返し地点。
せっかく、苦労してたどり着いたのに…。
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折り返しの橋から眺める原生花園とサロマ湖(右)。
天気がよければ、絶景だったことは間違いない。
残念。
中央に伸びる一本道を眺めて、
「もう一頑張り」と自分を励ます。
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ワッカ原生花園折り返しコースの終盤。
これから原生花園に挑むランナーたちとすれ違う。
見るからに消耗しきった姿が目に付いた。
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一カ月前には熊くんが現れたもよう。
ウルトラマラソン開催中は、
気を利かして自重してくれたようだ。
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感激のゴール地点。
ランナーたちは思い思いのポーズで決めていた。
「きちんとした格好でゴールしよう」、
と2km前のエイドでポンチョを脱いだ。
すると、寒くて思わず一瞬震えてしまった。
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完走メダルとともに贈られたフィニッシャータオルと食事券。
食事券はゴール会場での仮設店で使えた。
せっかくの厚意だったが、
ホテルに帰るバスの時間が迫り使えなかった。
ごめんなさい。
 
◇   ◇
地元の人も寒いと感じるような気候でしかも雨。
こうした厳しい環境の中、
エイドをはじめ様々な場所で、
お世話、応援してくださった皆さん、
ありがとうございました。
エイドでお世話してくれたお父さんに
「雨の中、大変でしょう、ありがとう」
と声をかけたら、
「おれは楽なもんや、走る方が大変だ。頑張ってや」
との答えが返ってきました。
この大会に参加できて良かった、
としみじみ思いました。
皆さん、ありがとう。