
6月10日(土)
出勤時間の心配がない土曜日。
ラジオ体操を終えると、お城を抜け出て少し遠出した。
「天満宮」として地元で親しまれている大阪天満宮は、地元の人が朝から参拝していた。
境内を眺めて立ち去ろうと思ったとき、周囲の景色で小さな異変を見つけた。

天満宮前の道をはさんで斜め前にフェンスで囲まれた建設現場があった。
ここは、地元でも指折りの老舗料亭があった場所だ。
歴史を感じさせる落ち着いた雰囲気だった。
そして、その料亭の前には小さな碑があった。
「もしや、碑まで無くなった?」
心配になって、正面に回るとフェンスの間に残されていた。

ノーベル賞作家、川端康成の誕生の地を示す碑だ。
この地に、康成の父親の営む医院があった。
五年前、大阪に転勤するまで知らなかったけれど、
川端康成は大阪のど真ん中で生まれた関西人だった。
イメージとはだいぶ違うけれど、事実は小説よりも…である。
ネットで調べてみたら、料亭の跡地にはマンションができるらしい。
マンションが建ったとしても、この碑は残してほしいものだ。
時間を気にせずのんびり、ゆったり走った10.10km