これも岩手遠征のこぼれ話。
岩手県一関市には、お気に入りの喫茶店がある。

ジャズ喫茶の「ベイシー」だ。
米国ジャズのレジェンド、カウント・ベイシーの名前を冠した有名店。
ジャズのアナログレコードを数多く集め、アナログスピーカーで演奏する。
生演奏に勝るとも劣らない独特のサウンドを体全体で浴びることができる。
多くのジャズファンのあこがれの店でもある。

ナベサダなどの音楽家や小説家、俳優など様々な文化人が足を運び、
小説のテーマにもなっている。

建物そのものもシブい魅力がある。
扉を開ける時のドキドキ感もいい。
扉を開けた瞬間に、お腹に響くような重低音に包まれた。
薄暗い店内で音楽を楽しんでいると、時間がどんどん過ぎる。
コーヒーカップが空になっても、なかなか腰を上げる気にはなれない。