春の行楽シーズン。
大阪城では櫓の内部の特別公開が始まった。
これまでにも櫓に入ったことはある。
櫓に入ると、歴史を感じて興味深い。
今回、櫓は外敵の侵入に対応するための重要な防衛拠点だったと改めて感じた。
 
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お城の正面玄関ともいえる大手口を入って、すぐ目に入るのが「多門櫓」。
お城に入る人、お城から帰る人を見下ろす場所にある。
大坂夏の陣の後に設けられたが、やがて焼失。
1848年に再建された。
 
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多門櫓の格子窓から見下ろす。
 
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格子の間から見ると、櫓の前が一望できる。
右手が大手口。
つまり、お城への人の出入りを瞬時に把握できる。
 
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右手の大手口に向かう緩やかな坂道は、記念撮影の場所でもある。
記念写真の背景にしばしば使われる左手の櫓が「千貫櫓」。
1620(元和6)年に建造されており、まもなく築400年。
場内でも最古の部類に入る建造物だ。
 
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こちらの格子窓は大手口を横手から監視できる。
 
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城に攻め入ろうとする外敵をいち早く発見し、対抗する拠点だ。
 
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お城の西北の角に立つL字型の櫓は「乾櫓」。
千貫櫓と同じ時期に築造された。
 
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朝日を浴びた乾櫓の姿が外堀に映る。
梅田方面からお城に来た人が最初に目にする建造物だ。
 
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西北の角地に立つだけに、北側、西側が広く見渡せる。
 
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櫓と同時に特別公開された徳川幕府の火薬庫「焔硝(えんしょう)蔵」。
いかにも頑丈そうな建物。
 
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落雷などでも燃えないように総石造り。
中では火をともすこともできないので、自然光を取り入れるように工夫している。