3月12日(日)
鳥取県でのマラソン初体験は、
第10回目を迎えた鳥取マラソンだった。
晴天だが、風は少し冷たい絶好のマラソン日和。
砂丘をスタートして、市街地、山里まで、
鳥取市を広く、ゆったりと走った。
折り返しが無いワンウエイコースを満喫した格好。
着実な大会運営と温かい応援にも恵まれた。
ランナー4000人という程よい規模。
ストレスもなく気持ちのいい大会だった。

会場へのシャトルバスは鳥取駅を7時前後に出発。
早朝の肌寒い中、
駅の周辺にはジャンバー姿の案内スタッフが立った。
人生の先輩であるシニアの方たちが多かった。
シャトルバスの看板を持つお母さんも、
笑顔で「おはようございます」。

スタート会場は鳥取砂丘の「オアシス広場」。
砂のオブジェが出迎えてくれた。

広場はランナー達で一杯になった。

スタート地点の道路に移動すると、
目の前に海が広がる。
鳥取砂丘とは、海岸なのだと改めて知った。

海辺の松並木(?)の間からスタート。

いきなりの坂道。
左右の砂丘を眺めながら、ゆっくり上がる。
スタート直後は、いずれにしろ渋滞する。
時間をかけても気落ちしない。

遠くに広がる砂丘の景色を楽しむ。
3kmほど走って砂丘とはお別れ。
念のためにお断りすると、砂丘の中は走らなかった。
砂丘の中を走れば、壮絶な耐久レースになるだろう。

しばらくすると市街地へ。
地方都市の静かな休日の雰囲気。

鳥取城跡の前を走り抜ける。
写真では分かりにくいが、城壁の石垣が残っている。

道路の脇には、雪が残っていた。
2月は大雪で、
大会日直前まで寒さが厳しかったそうだ。

街を抜けると、のどかな田園地帯へ。
山があり、川があり、山里の雰囲気が漂う。

青くて、広くて、高い空の下を走る。
心が伸び伸びする。
ちょっとひんやりした風が気持ちいい。

エイドでふるまわれたらっきょう。
鳥取砂丘周辺がらっきょうの産地で、
らっきょうが名物だということを初めて知った。
このほか、梨、おにぎり、うどん、パン、バナナ。
特に、一口おにぎりとうどんがおいしく、
いささか食べすぎてしまった。

ゴール前1kmで今さらの上り坂。
勾配は大したことではないが、
疲れた脚にはキツイ。
全般的には平坦なコースだが、
スタート直後、中盤、ラストにアップダウンがあった。

坂を下ると、すぐにゴールの陸上競技場。
大画面に自分の姿が映る。
元五輪代表の市橋有里さんと
元ラン雑誌表紙モデルの西谷綾子さんがお出迎え。

シューズのチップ外しを手伝う高校生たち。
ゴールでの出迎え、ドリンク渡し、完走タオル配布、
誘導など高校生諸君が大活躍。
明るく、元気で、一所懸命な彼らの姿を見ると、
日本の未来は明るい、と思ってしまう。
◇ ◇
マラソンはもとより、
鳥取市を訪ねること自体、初めてだった。
地元の皆さんのおかげで、
充実した一日を過ごせました。
ありがとうございました。