第2回いしのまき復興マラソンに出場したのは、石巻市の街をこの目で見たかったからだ。
石巻を初めて訪ねたのは、大震災のあった2011年の10月。
その後、13年5月に再訪した。
この間に見て、思ったことは13年5月に二回の記事でまとめた。
参照していただけると幸いです。
 
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二回目までの旅とは出だしから違った。
今回は仙台から直接、鉄路で石巻に行くことができた。
前の二回は途中の松島海岸ー矢本間を振替バスに乗り換えていた。
大震災で仙石線が破壊されたためだ。
五年の間に仙石線は復旧、しかも東北本線経由の上野東北ラインという新線が出来た。
東北の拠点都市、仙台が近くなっていた。
 
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前の旅では、津波で押し流された街を復旧するための工事現場を車窓から沢山見た。
数は減ったものの、今回の旅でも似た景色を目にした。
 
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石ノ森章太郎ゆかりの石巻は漫画の街としてPRしている。
石巻駅にはいきなり、石ノ森さんの代表作サーボーグ009のキャラクターが。
 
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駅前通りに発つサイボーグ009は以前の旅と同じ。
街を見守っているように思える。
 
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街の中心部にある歴史的建造物。
13年に訪ねたときは被災した方たちが復興を目指して作った商品を販売していた。
イベント会場としても利用されるシンボル的な存在だった。
現在は工事中だった。
どう再利用されるのだろうか。
 
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街角にひっそりと建つ碑。
漫然と歩いていると、地方都市の一般的な商店街だが、碑を目にすると一瞬、緊張する。
 
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大震災直後に壁新聞を発行し続けた石巻日日新聞のニュース展示館。
震災の事実を伝え続けようとしている姿は健在だった。
 
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初めて訪れた11年10月、
不自然に途切れた商店街や、一階が空洞になったりした店舗に衝撃を受けた。
津波に破壊されたり、押し流されたためだろう。
今回の旅でも、歯抜けになった街並みや草の生えた空き地が依然、残っていた。
歯抜けになった商店街は全国の地方都市に共通する問題。
被災地ではさらに深刻だろう。
 
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旧北上川の中州にある石ノ森漫画館。
石ノ森章太郎の生い立ちや作品を紹介する博物館だ。
震災で一時閉館したが、13年の訪問時は開いていた。
詳しくは記事を参照してください。
 
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漫画館の前には、歴史的な木造建造物「旧石巻ハリスト正教会」があった。
11年の訪問時には、ゆがんだままで立っていた。
おそらく、この看板も震災の時に倒れたのだろう。
五年間、倒れたそのままなのだろうか。
今回、正教会の建物は消えていた。
地元の人に尋ねると、「別の場所に移して修復中」とのこと。
いつか蘇った教会を見ることができるのだろうか。
 
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石巻駅の近くにある仮設商店街。
前回の訪問時は確か、多くに店が集まり、それなりの活気があった。
今回訊ねると、ほとんどの店が抜け、残り数店だけとなっていた。
 
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今回初めて上った日和山。
市の中心部にある小高い丘。
大震災の時、多くの人々がこの山に避難して助かった。
このため、「命の山」とも言われているそうだ。
 
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また、いつの日か訪れて、石巻の変化を確かめたい。