
8月17日(水)
お城の南側を東西に走る中央大通り。
多くの車が忙しなく行き交うこの幹線道路に面して静かに立つ白い建物がある。
「平和の首都大阪」を目指す情報発信拠点、大阪国際平和センター(通称ピースおおさか)だ。
大阪府と大阪市が1億年ずつ拠出して1989年に設立した。
戦時中大阪城にあった兵器工場、旧砲兵工廠の診療所跡を利用した。
戦時下の大阪、そして日本軍の侵攻を受けたアジアの双方を展示したほか、
映画や講演会、お城の戦跡巡りなどのイベントを通じて戦争の歴史を語り継ぐことを目指した。
お城の戦跡巡りは貴重な勉強になったし、
日本軍の戦地での行為を記録した写真展示を見て、人間の恐ろしさを感じた記憶がある。
第二次世界大戦で日本は被害者であり、加害者でもあった。
こういう施設がお城の一角に生き続けることは素晴らしいことだと思った。
センターは昨年4月に展示内容をリニューアルした。
地元、大阪空襲の歴史を展示の中心にしたという。
リニューアル後の館内にはまだ入っていない。
ただ、センター開設当時の「設置の理念」とリニューアル後の「メッセージ」を読み比べると、
微妙なスタンスの違いがうかがえる。
※センターのホームページ参照
終戦の日にちなんだ「戦跡編」シリーズは今日で終了。
時折の霧雨がシャワー代わりになった7.22km