第1回富山マラソンは、私にとって富山との出会いだった。
富山市、射水市、高岡市は今回初めて訪れた。
地域は鮮烈な印象を与えてくれた。
伝統的な街並み、近代的な大橋、そして雄大な海の眺め。
42.195kmはヴァリエーションに富み、ダイナミックだった。

スタートは高岡市の高岡古城公園(高岡城跡)。
朝はさすがに寒く、おそらくは10度以下。
待機中に風除けのポンチョをまとうランナーが目に付いた。
私もその一人だった。

号砲は午前9時。フルのエントリーは約12000人。
周りを見ると、木々の紅葉が進んでいる。

歴史を感じる高岡の街を走ると、突然大仏が現れた。
日本三大大仏の一つと言われる高岡大仏だという。
境内には露店も並んでいた。

時代劇を思わせる土蔵が並ぶ。
まるで旅籠を思わせるような「旅館」もあった。
歴史的な建造物が多かった。

市内を流れる「庄川」沿いを下り、海の近くで橋を渡る。
この橋も、どことなく歴史を感じさせる。
橋にまで応援の住民が並ぶ熱心さに感激した。

射水市に入り、新湊漁港を走る。
穏やかな海と広い青空が見ていて気持ちいい。

20km地点近くはコースの目玉、新湊大橋と海王丸パーク。
右手に見える新湊大橋は斜張橋としては日本海側最大級。
総延長は3.6kmで、主塔の高さは127mに達する。
左の船は昭和5年から約59年間、
商船学校の練習船として活躍した帆船「海王丸」。
59年間で地球50周分の距離を航海したという。
新湊大橋の上からは海王丸、富山湾、立山連峰が一望できる。

強風など荒天時に備えて橋を通らない別コースも用意されていた。
でも、穏やかな晴天に恵まれて3.6kmの橋を渡ることが出来た。
日頃、歩行者は道路の下に併設の歩行者通路を歩く。
橋の上からの景色を楽しめるのはランナーの特権だ。

スマートな帆船の姿を写真に収めたくなる。

左手は海、前方の遠くには立山連峰がある。
まさに「絶景」。
ランナーの足取りが遅くなるのは疲労のためだけではないだろう。

記念写真を撮りたくなるのも当然だろう。

東京湾のレインボーブリッジ、ベイブリッジを連想する。

後半の下り坂、風を切って走るのが気持ちいい。

橋を降りて、しばらくするとのどかな田園地帯。
写真では見にくいが、真正面の立山連峰に向かって走る。

富山市の中心部に入り、富山城址公園前で左折する。
まもなく40km地点、最後のひと踏ん張りだ。