網走にあるのは、あの「網走刑務所」だけではない
もう一つの「監獄」があった
 
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その名は「博物館 網走監獄」
網走湖を望む小高い丘に1983(昭和58)年に開館した野外博物館だ
敷地は東京ドーム3.5個分の広さ
古い網走刑務所の施設25個を移築あるいは復元した
監獄に関するテーマパークだ
ちなみに、写真の正門は復元建築で、現在の正門と同じ形
 
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目玉は5棟の獄舎が放射状に広がる「五翼放射状平屋舎房」
一つの見張り所で五つの獄舎を監視できるように工夫した建物だ
1896(明治29)年に建築された木造建築を移築した
 
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見張所から眺めると獄舎が奥まで見通せる
 
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実在の脱獄犯の脱獄シーンを人形で再現
 
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雑居房での食事風景も再現
 
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囚人たちは農作業にも従事しており、かつての光景を再現
ひまわりは農作業とは無関係
 
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監獄内で作る漬物は、おいしいと定評があったそうだ
 
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旧刑務所の入浴風景
入浴時間は15分間で、様々なルールがあった
 
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規則に違反した受刑者が入れられた独居房
左端が最も厳しい環境
窓が無く光も入らない暗闇の世界だ
 
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移築された裏門
刑務所の門とは思えない穏やかな雰囲気だ
 
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網走刑務所(監獄)の誕生は1890(明治23)年
釧路の監獄から囚人約50人が移送された
網走と旭川を結ぶ中央道路の建設要員だった
網走刑務所の歴史は北海道開拓の歴史にもつながる
「博物館」はこうした歴史を解説するほか、現在の刑務所の姿も紹介
歴史や社会を知るための教材でもある
一見の価値はある