
1月25日(日)午前9時少し前。
沖縄・石垣島の中央運動公園は、
ランナーであふれ返った。
9時にはフル1689人(ムンパパ含む)、
23km1243人が同時スタートする。
日本最南端の市民マラソンは、
私にとっても最南端でのレースだった。

市街地を過ぎ、
5km地点あたりからは島の内陸部を走る。
周囲を原野に囲まれているような雰囲気。

8kmあたりから一回目の海辺に。
美しい海を目にして、思わず写真撮影に回るランナー。
その気持ちはよく分かる。

背の高い樹木に海の景色がさえぎられる。
でも、この日陰が強力なサポーターになってくれた。
何しろ、レース中の気温は20~24度。
本州からの遠征ランナーにとっては、
まるで夏レースの雰囲気。
日陰が暑さを薄めてくれなかったら、どうなったか。

改めて海辺へ。
素通りするのはもったいなさすぎる。

海と山の間にランナーの長い列ができた。

12kmを過ぎると、内陸部に入り、横断する格好に。
途中の学校前に給水所が出来、
学校のトイレが選手に解放された。
お世話になりました。

パイナップル畑の脇を通る。
まだ、実は子供だった。

はるか先まで道が続く一本道を下がって、上る。
アップダウンの多いコースだった。

島は、ブランド牛「石垣牛」の産地でもある。
温暖な気候で、牛ものんびりムード?

28kmを過ぎた頃、
遠くに広がる海原に向かう坂道が始まる。

海を目指して下る、下る、下る。

海が近づく、大きくなる。
大きな声を上げたくなる。
口では言い表せない心地良さ。
石垣まで来て良かった。

残念ながら海まで走るわけにはいかなかった。
30km地点からは海岸近くの道路を黙々と走る。
やがて、ゴールのある運動公園内陸上競技場に。
台湾の旗も翻っているのは、近さの表れか。
大会には国内47都道府県すべてのほか、
台湾、香港など海外6地域からも参加したそうだ。

ゴールでは、
ランナー一人一人を場内アナウンスで紹介。
私は「ゼッケン〇〇番の〇〇さんは大阪からの参加です」、
と紹介された。
暑いうえ起伏の多い辛いレースだった。
でも、素晴らしい景色と風、島の人々に支えられて、
42.195kmを走りきれました。
皆さん、ありがとうございました。