「また、会えたね」。
沿道で応援してくれるご老人たちの前に、
こんな看板が並んでいた。
うれしかった。
このハーフマラソンに参加できる喜びを、
一言で表してくれているようだった。
7月14日(日)、海の日の前日の日曜日。
この日は5年連続で、長野県小布施町を走っていた。
名前は知らない。でも、会えてうれしい人たちが沢山いた。
このマラソンは、速さを競い合うレースではない。
街の人たちと一緒に小布施を感じて、楽しむ場だ。
今年も第二の故郷の夏祭りに帰ってきたような気分だった。

「海のない小布施にランナーの波をつくろう!!」
スタート前恒例のウエーブ
あのカリスマコーチ、金哲彦さんの掛け声に基づき、
約7300人のランナーが波を起こす。

スタートは街中だが、すぐに田園地帯に入る。
田んぼの合間の狭い道に長い列ができる。
当然、追い抜きは難しい。
小布施の街を走ること自体を楽しむ人のための大会。
一言でいえば、好記録よりも楽しい記憶が大切。


川岸の小道、木陰の小道。焦らず、ゆったり走ろう

街の応援団も楽しそう。

応援団にとっても晴れ舞台。

21kmのハーフマラソンなのに、
公式給水所(エイド)が35カ所。
シャワー付きのエイドも登場。
敢えて真夏に実施するだけあって、
熱中症対策を徹底している。

すっかり名物になっている私設のリンゴジュースエイド。

ワイナリーの前は何故か、毎年人だかり。

応援ボランティアと仮装ランナーが一緒に踊り、
それを他のランナーが面白がって、つい記念撮影。
レースというより、フェスティバル。

応援の市民バンドが「YOUNG MAN」を演奏すれば、
曲に合わせて、ランナーたちが「Y」「M」「C」「A」のポーズをつける。
ランナーと応援ボランティアが一緒に楽しむ、まさに夏祭り。

終盤の恒例になったアイスキャンディーサービス。
ついつい、歩きながら味わってしまう。

広々とした公園にあるゴール。
ランナーの背中には
「暑い中、頑張った」との満足感が漂う。


走ったご褒美に、
果物や野菜、漬物などがふるまわれる。
スイカがうまくて、何切れも食べ続けた。
ゴールそばの噴水では、
ランナーや応援の子供らが水浴びを楽しむ。

参加賞のTシャツ、手ぬぐい、缶詰、こんにゃく加工品。
手に持っているバッチは通算5回参加の記念品。
通算10回になると、また記念品をもらえるそうだが……
このほか、今年も完走者にはバスタオルが渡された。
バスタオルもTシャツもそれぞれ5枚たまった。