
6月22日(土)
久しぶりの上天気になった週末、大阪・中之島を散歩した
堂島川と土佐堀川にはさまれたこの中洲を、地元では「東洋のマンハッタン」とも呼んでいる
今月末の「大阪検定」では、中之島関連の問題が必ず出る
このため、今日は試験勉強を兼ねた散歩だった
ランドマークである中央公会堂には、何故か大行列ができていた

まずは昼ご飯、公会堂の横手に回って、地下のレストランへ
右手のドアが入口

お客さんが多かったので店内撮影は自粛
このレストラン「中之島倶楽部」は4年間かけた公会堂の保存・再生工事が完了した2002年に開業
大正浪漫をイメージした店づくりだ

食後、地下一階を歩いていると、静かな小部屋で穏やかな胸像に出合った
この人物は、公会堂の寄贈者、故岩本栄之助だ
公会堂は1918(大正7)年の完成だが、建設費は岩本の寄付だった
岩本は、明治・大正の時代を生きた大阪・北浜の仲買商であり、「北浜の風雲児」とも呼ばれた
私財から100万円(現在では数十億円に相当)を大阪市に寄付
市はこの資金を元に1913年、公会堂の建設を始めた
岩本はその後、株取引で損を出したが、寄付の返還は求めなかった
そして、公会堂完成の2年前である1916年、39歳の若さでピストル自殺した
岩本を讃えるため、公会堂の地下一階には「岩本記念室」がある

公会堂の内部を歩いていると、一階の大集会室から大きな拍手が響いてきた
元プロ野球、阪神タイガース捕手の矢野氏の講演会だった
入り口の行列は講演会の来場者たちだった

表に出て公会堂の前に立つと、ついつい上を見上げたくなる

公会堂を離れて川辺の遊歩道に
右手奥には、公会堂で結婚式をするカップルの姿が見える

公会堂をバックにして記念写真を撮っているようだった
ネオ・ルネサンス様式のレンガ建ては、確かに絵になる建物だ

さらに歩くと、川岸で黒い鳥がパタパタと翼を振っていた

近づいて、アップで撮影すると、この姿
たぶんカワウが翼を乾かしているのだろう

緑豊かな中之島公園を歩く
バラ園もあるが、さすがに季節外れだった

地元の方には失礼だけど、健康的で明るい雰囲気は、らしくない気がする

中之島の東端の橋、天神橋から川を眺める
良い雰囲気だ