イメージ 1
2月25日(月)
2年前の東日本大震災直後、岩手県釜石市の旧中学校に出来た遺体安置所の物語。
かつてない大津波のために多くの死者が発生し、次々と安置所に運び込まれる。
その遺体たちを運び、安置所で世話する市職員、消防団員、医師、ボランティア。
彼らの心の中では悲しみ、絶望、やるせなさ、怒り、無力感など様々な感情が交錯する。
しかし、続々と運び込まれる遺体を前に立ち止まることは許されない。
死体の処理というある意味では希望のない作業を延々と続けざるを得ない。
被災地の影の一面を芸達者たちの抑えた演技で表現した。
作品の出来栄えを云々するより以前に、こうした現実の重みを感じた。
悲しさをいたずらに強調しない演出に好感を持てた。
 
本題からそれるが、「女王の教室」などの子役でなじみの深い志田未来が市役所職員として登場。
子供から女性に成長していたのが、何となくうれしかった。