
12月25日(火)
昨日の夜、テレビの衛星放送で、我らがイルカの2時間スペシャル番組を放送していた。
昨年夏に開かれたデビュー40周年コンサート(河口湖で)の模様を軸にインタビューを交えていた。
ゲストには南こうせつ、伊勢正三が出演、自ら歌うとともにイルカの魅力や思い出について語った。
当然、あの名曲「なごり雪」の前には、こうせつ、正三のトークが入った。
かぐや姫の正三がかいたなごり雪をなぜ、イルカが歌ったのか。
なごり雪がいかにイルカのなごり雪になったのか……。
そして、テレビ画面から流れるイルカのなごり雪を聴きながら、いつもの甘酸っぱい気分を味わった。
イルカのなごり雪を聴くと、条件反射のように青年の心に戻る。

私にとって、忘れられないなごり雪の一つが、韓国語版のなごり雪(봄눈=春の雪)だ。
기차를 기다리는 네 옆에 서서 나는 시계를 보았지~
( 記者を待つ君の横で僕は時計を見てた~)
2003年公開の映画「チルソクの夏」のラストでこの歌が流れる。
まさにその場面を観た時の自分は甘酸っぱい気分に浸っていた。
この映画は、「日輪の遺産」や「ツレがうつになりまして」を制作した佐々部清監督の初期の傑作だ。
日韓両国の高校生の交流と淡い恋心を主題にしつつ、両国間の歴史的課題も描き出している。
なごり雪という曲そのものが映画の中で一つの意味を持って歌われ、
イルカの歌う韓国版なごり雪はエンディングテーマになっている。
映画の題名の「チルソク」は日本語で言えば「七夕」。
つまり、映画は「七夕の夏」。歌詞にある通り、季節外れの雪ではあるのが面白い。
韓国版なごり雪はCDマキシシングルで映画の前年の02年に発売されている。
映画のために作った歌ではないようだ。
この歌が既に韓国にある程度浸透していたことを示すのだと思う。
いずれにしろ、DVD「チルソクの夏」と韓国版なごり雪を収録したCDは私の大切な宝物だ。