

10月14日(日)
今日、柿の葉寿司というものを初めて食べた。
夕方、JR上野駅の駅弁専門店の前を歩いていたら目に入り、迷わず買った。
愛読しているブログさんで最近、二度にわたって柿の葉寿司が話題に上り、
「自分も食べてみたい」という思いが募った矢先だった。
実にあっけなく思いがかなった。
弁当の包み紙をみると、販売者は奈良県吉野郡上北山村の㈱笹八。
表には「奈良吉野の名産」と書いてある。
ブログでみた弁当には「大和名産」と書いてあり、「神奈川県大和市か?」と誤解した自分が恥ずかしい。
奈良、吉野、大和……とは万葉集の古き時代、大和朝廷の時代のキーワードである。
歴史の都、奈良の名産なのだ。
奈良からわざわざ上野に持ってきて売っているわけだ。
凄い。


弁当は1050円で、柿の葉で包んだ寿司の8個詰め。
さば、さけ、あじ、たいがそれぞれ2個ずつだった。
食べ方の説明書きもちゃんと入っていた。
食べてみると、しみじみとした味わいでうまかった。
神奈川県の人間としては、JR駅などで時々買うサバの押し寿司を思い出す味だ。
ただ、食いしん坊さんいとってはボリューム的には今一つ物足りなかった。
そして、せっかくのきれいな葉っぱをただ捨てるのがもったいない気がした。
いったい何故、柿の葉なのか?
由来ははるか南北朝時代にさかのぼるそうだ。
吉野地方で即位した後亀山天皇の玄孫尊秀王が地元民の作った寿司を臣下に与える時、
食器がないので柿の葉に持ったというのがはじまり、という説明書きまで弁当に入っていた。
ブログの記事がきっかけになり新しい味を知り、知識も増えました。
ありがとうございました。