
8月15日(水)
茨城の別宅に戻ったときは、日付がまもなく変わろうとしていた。
東京・恵比寿から茨城まで帰るのはシンドイ。
始まる前は早めに引き上げようとしていた。でも、結局は最後まで釘付けになっていた。
やはり、小比類巻かほる(Kohhy)が好きなんだ。

この日は、客席70席程度の小さなライブハウスでのライブだった。
対話ができるような至近距離でKohhyが躍動。
「Hold on Me」「Dreamer」「City hunterのテーマ」「アスファルトの帰り道」など約15曲を熱唱した。
ほぼ立ちっぱなしで疲れた、でも彼女の歌声に包まれて幸せな時間だった。
思えば、長い付き合いになる。
1987年にふとしたきっかけで第二アルバム「Im Here」のミュージックテープを聞き、魅せられた。
以来、ミュージックテープ、CDを集め、
東京・新宿の厚生年金会館、日本武道館などあちこちに彼女の歌声を追いかけた。
忘れもしない、昭和天皇崩御の前日は、仕事を終えた後東京から千葉のホールのコンサートに直行。
終了後には千葉から横浜まで総武・横須賀線の鈍行を乗り継ぎ深夜に帰宅したものだ。
彼女の魅力はそのカッコ良さだ。
カッコいい声で、カッコよく歌い、カッコ良く踊る……。その姿、歌声に胸がわくわくする。
バラード系だとさすがに踊りはないが、やはりカッコいい。
そして、自分自身がステージを全身で楽しんでいるように見えた。
自分が音楽を全身で楽しむことで、観客も楽しませられる。
つまり、自分が幸せになることで周りの人間も幸せにできる、という素晴らしい世界があると知った。
恥ずかしながら、「生まれ変われるものならば、小比類巻かほるになりたい」と思った。
ガサツな言い方だが、歌の上手な人だ。
ロック系、ポップス系、バラード系でも巧みに歌い上げる。
そこが、ディーバとしての彼女の強みであり、歌手という職業の面では弱点になったのかもしれない。
世の中には器用貧乏という言葉がある。
デビューしたCBSソニーからTDKに移り、
「Together」「Dreamer」をヒットさせ、CMにも登場していたころが商業的にはピークだったようにもみえる。
青森県三沢市での少女時代も含めた私小説の「Bバリー・ストリートから」も読んだ。
結構、のめりこんでいる。
途中多少の濃淡はあるが、25年もの間、我ながらしつこく追いかけている(ストーカーはしていない)。
音楽に心を躍らせ、カッコいいステージにあこがれる自分、
「小比類巻かほるになりたい」と思うような自分を失いたくないからなのかもしれない。
だから、この付き合いはまだまだ続くと思う。
できれば「Hello Again」「La Festa~あの日のままで~」のような路線に重点を置いてほしい。