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7月23日(月)
中村弦著。
鉄道廃線跡での出会いを契機に親しくなった初老の男性、平間さんが突然居なくなった。
まだ20歳台の「私」は、平間さんの捜索に乗り出す。
鉄道の趣味を通じて平間さんと親しくなった若い女性の菜月さんと知り合い、二人で平間さんを探す。
平間さんが「誰も知らない」とされるまぼろしの廃線跡に出かけたと知った二人はその後を追う。
鉄道廃線跡を素材にしたミステリーで鉄道ファンには親近感のわく物語だろう。
ただ、ミステリーとしては結末・謎解きがやや肩透かし。
まぼろしの廃線の背景に、人間の欲望、怨念あるいは政治ドラマなどもっとドロドロとした要素が欲しかった。
一方、青春小説としては登場人物のかかわり方、気持ちの変化などの描写が物足りなかった。
何となく、中途半端な感じが残った。