
6月22日(金)
好きなミュージシャンの一人に古澤巌というバイオリニストがいる。
小柄であごひげ、ほぼ同世代のオジサンだ。
黙っていればなかなかにダンディー、そして口を開けばひょうきんだ。
そんな古澤巌の絡んだイベントがあるということで、
まるで中身を調べないまま何となく東京・渋谷の文化村オーチャードホールに出かけた。
古澤巌や色々なアーティストが出て、にぎやかで、楽しいだろう、そんな程度の感覚だった。
入場料も4,000円で、オーチャードホールのイベントとしては安かった。
本当に出てきた出てきた。
いきなり20人の美女(たぶん)軍団のベリーダンス。
さらに、タップダンスのお兄さん、
まるで人間シンセサイザーといえるようなボイスミュージックのお兄さん、
東欧のディーバ
激しいロック・バイオリンのお姉さん、
アカペラグループ、
12人のヴァイオリニスト、
韓流イケメンスターのバイオリニスト、
タンゴダンスの美女
etc etc etc
総勢56人のアーティストが大集合した。
そして、様々な掛け合いを演じた。
最も印象的だったのは、古澤巌のバイオリンvsタップダンス。
意外性とともに音楽的にも面白かった。
それに東欧のディーバが絡んだ三重奏(?)もなかなかのものだった。
妊娠休暇中の倖田來未のバックダンサーズとロックバイオリンの競演は観て聴いて楽しめる迫力満点。
スタイル抜群の美女の妖艶なタンゴダンスは古澤巌のバイオリンともうまく交わった。
まるでオムニバスのようにめまぐるしく展開したステージは、
おもちゃ箱のようで楽しかった。
これで4,000円とはお得だった。
多様な、言い換えれば雑多な新進(メジャーの一歩手前)アーティストを、
古澤巌の腕力で一まとめに集めてつなぎ合わせたお祭りという印象。
後で調べたら古澤巌がLIVELOVE(リブラブ)という音楽企画・出版会社を立ち上げていた。
出演者の中にはその所属アーティストが結構いたようだ。
古澤オジサンが次代のアーティスト育成に乗り出しているのなら、さすがだ。

LIVELOVE祭の開演前、
久しぶりに東急百貨店本店のレストラン街で食事。
蕎麦店、永坂更科に入って6月のお薦めという「梅おろしそば」を食べた。
名前の通り、大きな梅干し入りのそば。
連れは酸っぱいと言っていたが、自分はあまり感じずペロリと食べてしまった。
夏場にはいいかもしれない。
7月になっても出すのかどうかは聞かなかったので、分からない。