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5月12日(土)
伊吹有喜著。
30年以上連れ添った妻に突然先立たれて途方に暮れる70男。
”廃墟寸前”になった家に突然、アラフォーの娘が里帰りする。
夫の浮気相手が妊娠したことを知り、子の無い娘は二重のショックを味わった。
そんな二人が四十九日の法要までに自分を取り戻していく過程を描いたほのぼのストーリー。
 
亡き妻に頼まれたという謎の19歳の娘が登場、
これまた謎の日系ブラジル人青年とともに抜け殻のようになった父娘を手助けする。
四人が亡き妻の四十九日に大宴会を開くために準備を進めながら、
亡き妻の人生をたどり、彼女とのかかわりを振り返る。
その中で父娘が新たな人生に踏み出す。
亡き妻は二人が新たなステップを踏み出すための「踏切板」になるという訳だ。
踏切板とは、跳び箱を飛ぶためのジャンプするための台。
この物語のキーワードになっている。
レシピは亡き妻が夫と娘のために日常の家事や料理の方法を書き残したメモ。
亡き妻が残したメッセージだ。
 
以前に同じ作者の「風待ちのひと」という作品が面白かったので手に取った。
前作と同じように読後感は爽やかだった。
残された夫、娘それぞれを主人公として読める。
一見ノー天気なようで優しい謎の娘が面白い。
NHKドラマのDVDが観たくなった。
なお、作者の伊吹有喜氏はユキさんという女性だと分かった。