
4月24日(火)
森沢明夫著。
最愛の妻を亡くした63歳の男が、妻への想いを胸に旅する物語。
旅の途中で出会う人々との触れ合い、互いの人生を見つめ直し。
人生、そして夫婦や親子の愛についてジワーっと熱いモノを感じさせる物語だ。
あの高倉健さんが久しぶりに映画に出演するとの話題でこの本を知った。
読み始めると、主人公を演じる健さんの姿が目に浮かんだ。
まさに、ぴったりだ。
健さんに主人公を演じてもらうことを想定して書いた小説ではないか、と思った。
読み終えた後、最終ページの断り書きを見て納得した。
本書は、映画「あなたへ」(脚本・青島武)を原案に創作された小説です。
まず、映画ありき、健さんありきだったのだ。
この本を読んで映画がますます楽しみになった。
商売上手な仕掛け人にあっぱれ、というところだろう。