
4月20日(金)
日光アイスバックスの1000日……。
新聞に載った雑誌広告の小さな一文に目を惹かれ、久しぶりに雑誌「Number」を買った。
アイスホッケーチームの日光アイスバックスがアジアリーグで準優勝したといううれしいニュースだった。
日光アイスバックスは栃木県日光市を拠点とするクラブチーム。
旧古河電工アイスホッケーチームを母体にして1999年に誕生した。
しかし、アイスホッケー人気が低下する情勢の中、
有力なスポンサー企業のない地方チームであるバックスの経営は苦しかった。
経営が苦しいので選手層が薄くなる→チームが弱体化→ファンが減る→経営が悪化するという悪循環だった。
自分が宇都宮に暮らした2002~2005年もそんな苦難の真っただ中だった。
ふとしたきっかけでバックスに接した自分はファンクラブ会員になり、何度か試合を観戦した。
ホームグランドの日光霧降アイスアリーナでの試合は感動的だった。
小さくて応援席とリンクが近い中、太鼓や手拍子の鳴り物入りで応援するファンたちも熱さが印象的だった。
宇都宮まで電車で帰るには日光線だが、最終電車が確か21時半ごろ。
夜の試合が終わってから慌てて駅に向かった記憶がある。
そんな交通の便の悪い場所でもコアなファンたちは通っていた。
アイスホッケーは体力の消耗が激しいので、試合中に小刻みに選手を入れ替える。
ただ、資金難で選手の少ないバックスは選手の絶対数が少ない分だけ、逆に一人当たりの出場時間が長い。
だから、疲れる。疲労がたまる。
同一チームとの連戦の場合、初戦には僅差で勝利し、次戦以降に大敗するというパターンが多かった。
当然選手、スタッフの給料は安い。
でも、バックスで踏ん張る選手、スタッフ達がいた。
苦しい中でも彼らが頑張っってくれていた。
そして、サッカー解説者として知られるセルジオ越後氏が参画し、危機を乗り越えようとしているという。
バックスを忘れてもう5年以上が過ぎた。
Nunmberを読んで、改めてバックスを応援したくなった。