
3月30日(金)
4~5世紀ごろ朝鮮半島で栄えた高句麗の王をモデルとする韓国ドラマ、「広開土太王」。
韓国KBSの日本向け放送で、ようやく70回目近くにまで進んだ。
各回1時間で全100回という長丁場だが、見飽きることが無い。
人気俳優イ・テゴン演じる広開土太王(タムドク)の魅力や骨太のストーリーが面白いのかもしれない。
番組を観ていてしばしば耳にするのが、「ペクソン」という言葉だ。
辞書で調べれば、日本語の民、人民に相当する言葉だ。
「民の声を聞け」「民が苦しんでいる」などの場面でよく使われる。
字幕では専ら「民」と訳されている。
一方、ペクソンを漢字で表せば「百姓」となる。
日本では主に農民を指す。
三省堂の新明解国語辞典(第5版)によれば、農業をする人・家の古風な言い方となる。
さすがに、広辞苑(第5版)では、農民と同時に「一般の人民、公民」を指すとも書いてある。
ただ、日本のテレビドラマで「百姓」という言葉を連発したらどうなるのか。
韓国語の「ペクソン」、日本語の「百姓」も源流は同じだろうが、両国での使われ方はかなり違うようだ。
こんな余計なことを考えながら観ることも、韓流ドラマの楽しみの一つだ。