3月6日(火)
韓国・ソウルの繁華街、明洞(ミョンドン)。
様々な専門店が立ち並ぶショッピング街で、韓国の「銀座」と長く例えられていた。
街を闊歩する若い女性たち「ミョンドン・アガシ」は、地方の女性たちや世の男たちの憧れだった。
その街に最近、日本の女性買い物客が大挙押しかけているようだ。
韓国の大手日刊紙、朝鮮日報(電子版)によると、
最近日本人観光客の間ではミョンドンで販売されている手作りの靴、バッグ、アクセサリーの人気が急上昇。
「ミョンドンに来て靴を買わないで替えるのはおバカさん」という声が出ているという。
何しろ、数十年の経験を積んだ職人、いわゆる匠の製品が安く買えるからだ。
ある手作り品専門店で21歳の女性が銀色に輝く装飾を施された婦人靴を手にして、
「かわいい」と繰り返しつぶやいていた。
この靴の値段は11万ウォン(約8250円)で、日本で買う同様の靴より5万ウォン(約3750円)程度安いという。
手作り品専門のこの店には、平日だと一日平均300人、週末だと同1000人ぐらいの日本人観光客が訪れるそうだ。
街でであった20歳の日本人女性は「観光ガイド本に手作りの靴が紹介されていたので来た」と言った。
これまで日本人観光客は主に韓国の免税店で欧米のブランド商品を買い漁っていた。
ココに来て匠が作る「韓国の名品」の人気が高まっているのは、
元々日本人は職人の技を重視する傾向が強いうえ、韓国の名品の価格が手ごろだからだ、
とこの記事は分析している。
韓国の手作り製品の店は日本で販売されている観光ガイドやインターネットで既に紹介されているという。
(知らなかった)
これらの専門店の間では「もうグッチやシャネルのようなブランド品に負けない」との声が出ている。
「『日本から注文できないか』との問い合わせが多いのでネット通販を準備中」の店もある。
ある手縫いバッグ専門店の社長は、裁縫の質は欧州の名品に劣らず価格は日本の半値の水準だとし、
「日本人観光客は職人が真心をこめて作った個性あるバッグを求めている」と自信をみせた。
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私も1990年代のソウル滞在時に地元のオーダーメード衣料品店で服を何着か作った。
為替の強みもあり日本人にとって韓国でのオーダーメード商品は実に割安だった。
なじみの店の主人の話では、電話で注文して週末に観光を兼ねて訪れる顧客もいるとか
(実際に確認したわけではないが)。
こんな経験を元に考えると、この記事のような状況もうなずける(多少の誇張はあるかもしれないが?)。
韓国の手作り商品を買い漁る日本人の姿を見て、韓国人のおじさんは自尊心をくすぐられているのではないか、と思う。